図表1には、新規感染者の推移を示す。昨年の秋ごろには、総数で見て、日本とイスラエルにあまり大きな違いがなかった。
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イスラエルの人口(905万人)は日本の1割以下なので、人口当たりでみれば、イスラエルの感染状況は、日本の10倍以上だったことになる。
そして、11月から12月にかけては、日本もイスラエルもほぼ同じような傾向で増加した。
ところが、今年になってからの状況は、両国で著しく異なる。
日本では2月末から3月にかけて1000人を下回る水準まで低下したのだが、3月下旬から増加に転じ、急増している。いまのところ、減少の見通しがつかない状態だ。
それに対してイスラエルでは、1月末に1万人を超えたのをピークとして、その後は顕著に減少している。
4月20日ではわずか139人であり、ほぼコロナを克服した状態だ。これは、イスラエルではすでに全国民が接種を済ませていることによる。
イギリスでも、ワクチンによって感染者数が激減
図表2にみるように、イギリスの新規感染者は、昨年11月頃には3万人を突破した。当時の日本の20倍の水準だ。一時低下したが、変異株の広がりで今年1月初めには1日の感染者が日本の10倍程度で、7万人に迫っていた。
ところが、1月の初めから急激に減少している。
4月7日以降では日本を下回っている日が多い。
4月20日には、日本が4973人なのに対して、イギリスは2530人と、ほぼ半分の水準だ。きわめて大きな変化だ。
死者数も急減し、過去6カ月間で最少を記録している。
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