「ワクチン敗戦国」日本が絶望的に後れる惨状

接種で先行した国は著しく感染数が減っている

ワクチンの接種が最も進んでいるイスラエルでは、経済活動がすでに再開されている。

そして、それにもかかわらず、新規感染者の減少傾向は変わらない。また、変異ウイルスに対しても、ワクチンの効果があることが示された。

屋外でのマスク着用を義務づけた規制は、4月18日から解除された。イスラエルは、通常の生活に戻りつつある。

イギリスでは、1月5日から実施していた3度目のロックダウンを段階的に解除し始めた。

また、屋外での運動ができるようになり、4月には屋外に限って飲食店を再開した。

5月には、飲食店の屋内営業や映画館などの娯楽施設、ホテルを再開し、6月21日に通常の生活に戻すことを目標としている。

アメリカのバイデン大統領は、成人全員に行きわたる量のワクチンを5月末までに確保できるとの見通しを示した。ワクチン接種だけで夏までに集団免疫に到達する可能性がある。

ニューヨークは、ライブ・イベントの再開を許可する方向だ。ロサンゼルス近郊のディズニーランドとユニバーサル・スタジオは、4月から再開した。

アメリカ疾病対策センター(CDC)は、ワクチンを接種したアメリカ人には、国内外の旅行を許可する指針を出した。

権力でなく、科学の力でコロナを克服できる

中国は、世界に先駆けていち早くコロナの制圧に成功した。ただし、それは、大都市をあっという間に封鎖するなど、国家の権力によるものだ。中国は、共産党の強権でコロナを押さえ込んだのだ。

他方で、民主主義社会では、このような強権的対応策がとれない。都市のロックダウンも難しい。

こうして、コロナの感染が拡大した。その結果、民主主義体制ではコロナをコントロールできないのではないかとの深刻な懸念が生じた。

しかし、その状況がいま変わろうとしている。

人類は、科学の力でコロナに打ち克(か)とうとしているのだ。

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