営業が下手な人が知らない「刺さる」ほめ方 相手にとって重要なことで「違い」を訴えよう
「その色、お似合いですヨ」と言ったところで、お客さまが色使いより、服のデザインを重視する人だったら、そのほめ言葉にはなんの価値もありません。
それにただ「似合う」と言われても、極めて主観的な判断なので、お客さまから見れば「見知らぬ店員さんに言われてもねえ」となってしまいます。
たとえば、上着をどちらにするかで迷っているのであれば、他の選択肢と比べて、今持っているブラウスの色にマッチする、といった「差」を伝えましょう。
ほめる、というのは相手のダイジなところで、きちんと差を述べること、なのです。とっても役に立つ技なので、いろいろ、練習してみましょう。
相手の持ちモノをほめる~iPhone 12 miniの場合~
まずは簡単なところから。相手の持っているモノをほめてみましょう。
相手が最新のiPhone12mini(以降ミニ)を持っていたとします。自分は、iPhone11(以降11)をたまたま持っています。さあ、相手のミニを、どうほめますか?
「ミニってちっちゃいねぇ」「使いやすそう!」「ミニは5G対応なんだよね」
パッと思い付くほめ言葉はいろいろあるでしょう。でも、それが相手にとってダイジでないなら、どうでもいいのです。相手にとってなんの意味もありません。
だからまずは(重要思考で)相手にインタビューです。
「スマートフォンを選ぶときに、何をダイジにしているの?」
「ミニはどこが気に入ったの?」
相手がこんなふうに答えたとしましょう。
「私はYouTube動画とかもつくってるから、やっぱりカメラの性能は気になるな」
「でも手が小さいから、とにかく大きくて重いのはダメ、絶対。特にこれまで使ってたのもSEだし」
「デザインにはこだわるよ。色は渋めでOK」
「何万円もは出したくないけど、5年に1回くらいしか買い替えないから気に入れば仕方ない」
これで相手の「ダイジなこと」がわかりました。
● そうではないポイント:色、価格
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