感染者激減した「イギリス」から日本が学べる事

効率的とはいえない国でワクチン接種進んだ訳

アストラゼネカ製については、世界保健機関(WHO)、欧州医薬品庁(EMA)、イギリスの医薬品・医療製品規制庁(MHRA)も「安全」「効果がある」としているものの、デンマークはまれに発生する血栓症との関連を懸念し、全面中止を決断した。

MHRAによると、2000万回分のアストラゼネカのワクチン接種者79人のうち血栓が発生し、うち19人が亡くなった。100万人に1人の割合で血栓が発生しているという。MHRAのジューン・レイン長官は副作用が「非常にまれ」であり、ワクチンとの因果関係を特定するためには今後さらに調査が必要だという。

亡くなった人の年齢層には幅があるが、3人は30歳未満であったため、4月上旬、イギリス政府も30歳未満に対してはアストラゼネカ以外のワクチンを使用することを決めた。

2回目もアストラゼネカ製を打つ予定

テレビの街頭インタビューを見ると、若者層の中でアストラゼネカのワクチンについて「心配していない」「懸念はあるが、接種したい」「したくない」とさまざまな声があった。「心配だが、遊びに出かけたいので、受けたい」という声も。

最近になって、ほかのワクチンのように2回打つ必要がなく、1回の接種だけのアメリカ・ジョンソン&ジョンソン製ワクチンでも、アメリカの接種者の中に血栓を発症した女性が出たことが報道された。アメリカの医薬品規制当局は同社のワクチン使用を一時的に停止した。

筆者自身はアストラゼネカ製を接種しており、2回目も同じワクチンを接種する予定だ。かなり多くの人がすでにアストラゼネカのワクチンを接種していることや、医療品当局が「安全」と判断しているため、特に心配はしていない。

ただ、ワクチンの開発は通常はかなりの年数がかかるが、新型コロナのワクチンは異例の速度で開発されたので、医療関係者の間でさえもまだ未解明の部分があるのだろうと思う。調査結果を今後も注視していきたい。

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