ニトリが密かにファミレスを始めた納得の理由 「ニトリダイニング|みんなのグリル」の勝ち筋

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メニューは絞り込んでおり、価格も安い(筆者撮影)

同店には、その他のメニューとしてハンバーグステーキ150g700円、リブステーキ150g990円などで、メニュー自体は絞られている。また郊外店なので、あまり需要はないと思われるがハイボール250円など価格設定はドリンクを含めて低く抑えられている。またサラダ、ドリンク、ライスバーがありセットでも350円ほどだ。

もちろん、コロナ禍ゆえにテイクアウトも可能になっている。面白いのはテイクアウトの価格表示。

●チキンステーキ490円(店内では500円)
●チキングラタン490円(店内では500円)
●リブステーキ980円(店内では990円)
●ハンバーグステーキ680円(店内では700円)
コロナ禍ならではのテイクアウト対応も万全(筆者撮影)

総額表示になったので消費税込みになっている。店内は10%でテイクアウトは8%なので、テイクアウトが安価なのは当たり前なのだが興味深い。

ソロ客や2人組が多い

また、私は混み具合を調べるためお昼時に行ってみたが、店舗内はほぼ満員。客席は50席ほど。待ち時間は15分ほどだった。ただ満員といっても家族連れは1組だけで、多くはソロ客か2人組。客層は会社員や警備員、建設作業者の方々が目立った。

とくに客同士で飛沫を飛ばし合って話している感じではない。また、客席と客席のあいだにはアクリル板が設置されており、感染リスクは低いように感じられた。

さらに気づいたのが、「いきなり!ステーキ」との類似性。私は「いきなり!ステーキ」のゴールド会員であり「いきなり!ステーキ」を応援している。ニトリダイニングの什器やレイアウト、そして客のカバンにかける油ハネ防止カバーまで含めて、「いきなり!ステーキ」と似ている。実際に調べてみると、ここは「いきなり!ステーキ」の居抜きで作られている店舗だという。

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