"東大合格請負人"が分析!「頭がいい人」の真実 難関大学に合格することとはまた別の話だ

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本当に「頭がいい人」とはどんな人なのか(写真:metamorworks/PIXTA)

筆者は“東大合格請負人”として、主に大学受験を目指す学生さん向けに受験指導をしています。

東大と銘打っていることもあって、過去出会ってきた生徒の中には、“テスト勉強”ができるタイプはたくさんいました。しかし、その人たちが全員「頭がよい」かというと、必ずしもそうは思いませんでした。「本当に頭がよいな」と思える人は、ごく少数だったのです。

何をもって「頭がいい」というか。人により捉え方は違いますが、筆者は“複数の力を組み合わせられる”ことだと考えています。具体的には、①記憶力、②論理力、③対人力、④数理力、⑤空間認知力、⑥抽象認知力などです。頭のいい人は、状況に応じてこれらの力を組み合わせ、自分を含めた人の行動を変えていけるように感じます。

「頭がいい人」に共通する特徴

過去1000人以上の学生を見てきた筆者が考える「頭がいい人」には、以下のような共通した特徴が見られました。

1. オンオフの切り替えがうまい
2. 仮説を立てて検証する
3. 具体化する

ひとつずつ説明していきます。

1. オンオフの切り替えがうまい

頭がいい人は、切り替える力が身についています。YouTubeで好きな動画を見たら英単語の勉強を15分する、という具合です。誰でもできそうですが、意外と実践している人は少ないものです。

結果が出にくい人たちの例を挙げると、この動画を見たら終わりにしようと思ったけど、別の動画も面白そうだったから続けて見ちゃうとか……身に覚えありませんか?

しかし、頭がいい人は、自分で決めたルールを守り、「感情」に影響されない習慣が身についています。友達と楽しくおしゃべりをしても、自分で決めた時間になったら帰宅して1人の時間を過ごすなど、時間のオンオフの切り替えも上手です。そのため周りに流されることも少ないものです。つまり、セルフコントロールが高いと言えます。

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