「初対面でWeb会議申し込む人」が迷惑すぎる訳 ZoomやSkypeは相手の時間を奪うと認識すべき
以前、「テレワーク働きぶりの“見える化”導入広がる新型コロナ」という見出しの記事(NHK)を読みました。この記事によると、都内の会社が社員のリモートワークを始める際に、以下のようなシステムを導入したそうです。
・デスクトップに「着席」「退席」ボタンがあり、それを使って勤務時間を1秒単位で管理する
・「着席」中は、パソコンの画面がランダムに撮影され、社員が仕事をしているか監視される
このシステムを開発した人たちは、タイムカードによる勤怠管理をそのままリモートワークに持って来たようですが、こんな管理の仕方は、社員の「やっているフリ」を助長するだけで生産性の向上にはつながらないし、優秀な人は雇えません。
タイムカードによる管理は時代遅れ
そもそもタイムカードというシステムには、「社員に支払う給料は会社に束縛している時間への対価である」という発想があります。その前提となるのは、「時間当たりの生産性は、個人によって大きな違いはない」というものです。
この前提は、工場のライン作業のような単純に肉体労働市場が中心だった時代には適切でしたが、高度な知的労働市場が重要になってきた現代においては、時代遅れです。とくにプログラミングのような高い問題解決能力が要求される労働市場では、個々の生産性に数十倍もの開きが生じます。
そんな時代に、タイムカードやそれに相当するシステムで勤怠管理をしようということ自体が間違っているのです。
では、どんな手法を使えばよいのでしょうか。職場によってケースバイケースだとは思いますが、仕事をオンラインツールでするようになれば、そこでの活動そのものがその人の評価に直結する、より「生産性が可視化された時代」になると私は見ています。
ソフトウェアの開発であれば、個々のエンジニアがどんな仕事をしているのかが、GitHub(ソースコードの管理システム)などのツールで可視化されます。
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