「初対面でWeb会議申し込む人」が迷惑すぎる訳 ZoomやSkypeは相手の時間を奪うと認識すべき

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ミーティングの目的は、ほとんどの場合、情報の共有と意見交換ですが、これだけ多様なコミュニケーション・ツールが揃っている時代に、そもそも「ミーティングをすること」が本当に最適な手段なのか、ということを今一度見直すべきだと私は考えています。

「情報の共有」であれば、Slack、GoogleDrive、Dropboxなどを使えば、ミーティングよりずっと効率的に行うことが可能です。情報を提供する側は、「読んでもらうための資料」を作る必要がありますが、情報を受け取る側が節約できる時間を考えれば、そのほうが圧倒的に効率的です。

非同期のほうが全員に発言の機会が与えられる

「意見交換」も、ほとんどの場合、非同期に意見の交換が進むSlackのほうがはるかに効率的だし、全員に発言の機会を与えることができます。ミーティング(オンライン・ミーティングを含む)のように、発言の機会を窺う必要もないし、文字で書くので、より正確な情報も伝えられます。

Slack上のコミュニケーションでは、しばしば、外部の情報へのリンクを貼り付けたうえで話が進みます。そんなときは、リンク先の情報を参照しながら話を進めますが、ミーティングではそんなことはほぼ不可能です。

ミーティング(もしくはZoom/Skype)のほうが適しているのは、2〜3人の出席者が、何か重要なことをスピーディに決めなければならないときだけです。それ以外のミーティングは、すべてSlack(もしくはMicrosoft Teams)などを活用した、非同期型のオンライン・コミュニケーションにすべき時代なのです。

ちなみに先日も、私の妻がボードメンバーの1人として参加しているシアトル・シンフォニーのZoomミーティングに参加しましたが、まったくの時間の無駄でした。そもそも出席者が10人もいたため、それぞれが発言する時間は少なかったにもかかわらず、話すべきトピックが多すぎたのです。

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