「アドバイスをする」という行為は教える人、つまり「教え魔」側に「自分が上という権力意識」を与えるのだそうです。
アドバイスという行為で、相手の行動に影響を及ぼすことで、自分が強い力を持つと錯覚しやすく、「もともと権力志向の人のほうが『教え魔』になりやすい傾向がある」という結果でした。
「教え魔」の心理には、「承認されたい」「他人に影響力や権力を行使したい」という「欲求」があるというわけです。
誰でも「教え魔」になるリスクを抱えている
しかし、これは決して一部のおせっかいな人や権力志向の人だけの問題ではありません。実は、私たち誰もが多かれ少なかれ、「教え魔」になってしまうリスクを持っています。
親が子に、上司が部下に、ついつい説教してしまう、教え込もうとしてしまう。そういったことはないでしょうか。普段はそうでもないのに、酔うと、やたらと説教くさくなる人もいますよね。
小さい頃は素直に言うことを聞いてくれていたわが家の子どもたちもティーンエージャーになり、親の言うことにあまり耳を貸そうとはしてくれません。
こちらが「助言モード」になると、「はい、説教!」と耳をふさごうとするので、なるべく、話を聞き、対話をしようと心がけてはいるのですが、手間がかかります。
よく上司や親がやってしまうのが、
・自分の過去の経験談や人生訓、苦労話から助言をする
・自分のやり方を押し付ける
といったものです。「自分のほうが経験を積んでいる、自分のほうが正しい」という過信が「一方的なアドバイスの押し売り」になってしまうのです。
ハーバード大学などの研究によると、人が他人からのアドバイスを受け入れるかどうかは、次の「3つの要因」にかかっているのだそうです。
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