顧客がハマる「熱狂のブランド」を生み出す秘訣 「カルトブランド」という新時代の手法
革新的なイデオロギーが必要
前回記事でも紹介したとおり、北米には、カルト的な人気を誇り、熱狂的な“信者”を抱える「カルトブランド」という概念が存在する。そして、カルトブランドを目指すブランディング手法を「カルトブランディング」と呼ぶ。
カルトブランドには、革新的なイデオロギーがある。
とがったイメージを消費者が抱くのも革新的なイデオロギーによるものであり、もしこれが弱ければカルトブランドとは呼べない。カルトブランディングに取り組むうえで、革新的なイデオロギーを生み出すことは絶対条件となる。
イデオロギーとは、思想の傾向、または社会や政治に関する主義を意味する。カルトブランディングの場合は、社会や社会課題に対するスタンスを明確にすることで、ブランドがイデオロギーをまとうようになる。
イデオロギーは、どこでどうやって示すべきか。最も一般的なものは、企業のミッションやビジョンとして示すことだろう。ミッションは、企業の使命や理念であり、ビジョンは実現したい世界である。
せいぜい数十文字程度のミッションでは伝えきれないことも多い。ブランドはミッションにつながる行動を起こし続ける必要がある。ミッションを伝える目的のコンテンツを制作し、消費者に届けることも怠ってはならない。
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