だが、その後の動きは早かった。関係者がまず取り組んだのは、利用者の足を維持するための代行バスの運行だ。被災2日後の10月15日には、途中駅の下之郷駅と上田駅の間でバス運行を開始。翌月には鉄道の再開区間が伸び、バスによる代行区間は上田駅と橋を挟んで隣の城下駅間に短縮した。代行バスの運行費用には、台風19号災害を受けて国が新たに設けた支援制度が活用された。
千曲川橋梁の復旧と全線再開に向けた動きも被災直後から進んだ。崩壊した堤防の応急復旧は11月3日に完了し、同月22日には上田電鉄が「時期を明確に示すことはできない」としつつも、2021年春ごろの運行再開を目指す方針を同社ウェブサイトで発表。12月からは崩落した橋桁の撤去が始まった。
そして同じころ、復旧費用をめぐる調整も進展しつつあった。
鉄橋の保有は上田市に
千曲川橋梁の復旧事業費は約8億8300万円。費用は、実質的に国が97.5%を負担する「特定大規模災害等鉄道施設災害復旧事業費補助」を活用した。
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