ロイヤルホスト「双日と提携」で業績復活なるか ノウハウに魅力、航空関連ビジネス再建に本腰

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コロナ影響の大きかった都心の駅前立地店が多かったてんやだが、2020年12月に郊外型モデルとなる「天ぷらてんや」を神奈川県平塚市に出店。モデルが確立すれば徐々に出店数を増やしていき、最終的にはフランチャイズ方式での多店舗展開を狙う。

レストラン「ロイヤルホスト」も2月の既存店売上高は昨年同月比23.6%減。2020年10月には前年比4.7%減まで戻した実績を鑑みると、行政からの時短要請がなくなれば、売り上げ回復も期待できる。

調達資金の一部を食品事業に投入

一方、コロナ禍で家庭用の冷凍食品「ロイヤルデリ」は急伸した。「レストランクオリティの味を家庭でも楽しめる」というコンセプトのもと、自社のセントラルキッチンで作った冷凍食品を販売している。

コロナ禍で売り上げが大きく伸びたロイヤルデリ(写真:ロイヤルホールディングス)

巣ごもり消費による需要増で、2020年1~3月と比べ、同10~12月の売り上げは約6.6倍に伸びた。

かつて業界屈指の優等生とされたロイヤルHDも、コロナという外的要因によって業績は悪化した。「われわれの事業はヒトが移動することで成り立っていたビジネスだということを改めて感じた」と菊地会長は振り返る。

双日や銀行団から調達した資金の一部は、冷食をはじめとする食品事業の設備強化に充てる考え。「さらなる販路拡大のため(多様なチャネルをもつ)双日さんの力を借りたい」(ロイヤルHDの黒須康宏社長)と今後の展開に期待を寄せる。双日との提携がロイヤルHDの「復活への狼煙」となる。

中尾 謙介 東洋経済 記者

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なかお・けんすけ

1998年大阪府生まれ。現在は「会社四季報」編集部に在籍しつつ水産業界を担当。辛い四季報校了を終えた後に食べる「すし」が世界で1番美味しい。好きなネタはウニとカワハギ。

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