「病気の値段」を日本人の多くが知らない深刻 自己負担が1割増えたときに必要なお金の備え

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病気になったときにかかるお金は、手術や薬代だけではありません。
とくに入院が必要な場合には、以下のようにさまざまなところで出費がかさみます。

 
 

ほかにも、パジャマ代や着替え代、入浴に必要な石けんやタオル代などを含めると、入院したときに必要となる自己負担額は、なんと1日平均2万3300円。いまは、新型コロナウイルスのため自宅からの持ち込みができない病院も増えており、新たに日用品を買うことになれば、さらに出費はかさみます。

こうした費用は治療とは関係ないので、健康保険では補填されません。さらに、入院中は仕事を休むことになるため、収入が減るかもしれませんし、子どもや介護が必要な親を代わってみてもらうための費用も必要になるかもしれません。保険だけでは全然足りなかった、ということになりかねないのです。

健康や命を守るお金の知識

『大切な人が入院・手術になったときの病気の値段がわかる本』(アスコム)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

新型コロナウイルスよって、私たちは健康や命を守ることに対する認識を改めさせられました。この感染症が終息しても、新たな未知なる感染症や病気が見つかるかもしれません。

あなたやあなたの身近な大切な人が入院・手術になったとき、後悔することのない治療を受けることができるように、治療代やアフターケアにかかる費用を知り、民間の保険の見直しも含めて備えていく必要があります。

今こそ、未来のための備えをはじめるチャンスです。

御喜 千代 医療アドバイザー

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みき ちよ

ヘルスケアカンパニーJohnson&Johnsonで、外科医・産婦人科医を中心に新しい手術手技に関する概念の普及やトレーニングに携わる。宮内庁病院等の医療現場や、医学系学会・研究会でのコミュニケーション領域のプログラムを実施。MBA取得後、1999年からコミュニケーション業界に従事。

マーケティング・コミュニケーションを専門領域とし、厚生労働省が行うヘルスプロモーションの民間推進団体の立ち上げにかかわる。各種医学系学会・研究会と生活者のコミュニケーションを担当し、「メタボリック・シンドローム」等の概念の認知向上や、健康概念理解促進目的の講演、美容系新素材の概念普及活動を行う。

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