婚活市場で女性の気持ちをグッと掴む「会話術」 ただやみくもにLINEを送ればいいわけではない

✎ 1〜 ✎ 105 ✎ 106 ✎ 107 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

そして、最後に言いたい。婚活において、見た目はとても大事だ。それは、顔が美形か否か、身長が高いか低いかではなく、清潔感と体型管理のことを指す。この2つは、本人の意識次第で、いかようにでもなることだ。

入会時にお見合い写真を撮る。ところが、その1年後には、かなりふくよかな体型へと変貌していく男性たちがいる。ある会員男性は、コロナ禍で激務を強いられる仕事についていた。去年から、土日も必ずどちらかは出るし、長期休暇に地方の実家にも戻れない生活をしていた。久しぶりに会うと、驚くほど体型が変わっていたので、私は彼に言ったことがあった。

「少しダイエットしましょう」

すると、彼が言った。

「仕事が忙しくて、おいしいものを食べることしか、今は楽しみがないんです」

「男性として絶対に好きにならない」

彼の気持ちもわかる。だが、彼がお見合いし、相手からお断りが来たときの理由に、「写真よりも太っていた」と言われることが多くなっていたのも事実だ。また、あるときのお断りの理由には、こんなことが書かれていたこともあった。

「ユーモアがあってとても楽しい方だったけれど、ベルトの上にドカンと乗っているお腹の脂肪を見たときに、“ああ、この人のことは、男性として絶対に好きにならない”と思いました」

『100日で結婚』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

そして、昨年、こんな男性がいた。

5月に緊急事態宣言が明けて、すぐのこと。智男(仮名、39歳)が、入会面談にやってきた。彼は、すでに入ることを決めていて、結婚相談所に入会するために提出する独身証明書、収入証明書などの公的書類を持ってきていた。その書類の1つ、身分証明書として免許証を出してきたとき、そこに写っている顔写真と目の前の彼があまりにも別人だったのに驚いた。写真は顔がパンパンに丸いのに、目の前の彼はシュッとシャープなフェイスライン。あまりにも違うので、「これ、いつの写真ですか?」と聞いた。

すると、彼が言った。

「半年前ですよ。20キロやせたんです。緊急事態宣言期間中は、運動不足になると思って、筋トレしながら、食事管理を徹底的にしました。見た目を変えないとモテないと思って」

この気合があったからか、彼は半年後の秋に成婚退会をしていった。

人間、見た目じゃない。人柄が大事。もちろんそのとおりなのだ。ただそれは理想論であって、婚活においてはやはり見た目も大事。女性から、「いい人なのだけれど、男性としては好きにはならない」とか、「今日お会いした人は、ヘンな匂いがしました」とか、言われないように、見た目と清潔感への意識は、ぜひとも高く持っていただきたい。

鎌田 れい 仲人・ライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事