ただ、やみくもに連絡を取ればいいというものではない。以前、ある男性会員にこんなことを言われたことがある。
「僕は、鎌田さんに言われたとおり、お付き合いに入れば、毎日LINEを入れているし、『週末は会いませんか?』『いつがあいていますか』と、ちゃんと会う算段を取り付けようと努力していますよ。それなのに、いつも一、二度会うと、相手からお断りが来る。いったい僕の何が悪いんですか。これ以上何をどうすればいいんですか?」
そのとき、私は、こう答えた。
「彼女の気持ちが、今どこにあるのかを考えて行動していますか? 毎日LINEを入れる。頻繁に会う。これは単なる2人の距離を縮めていく手段であって、大事なのは、そこに相手の気持ちが乗っかってきているかどうかです」
それで言うなら、義晴のように弓枝からの返信がなくても毎日LINEを入れたところで、2人の関係が縮まるわけではないのだ。
また、LINEの返信を忘れた頃によこし、こちらかの誘いに反応が悪い女性は、男性側からさっさと交際終了を出したほうがいい。婚活がうまくいかなくなると、交際に入っている女性の反応が悪くても、切りたがらない男性が多い。しかし、それはサイト上では“交際中”になっていいても、まったく実りを期待できない交際なのだ。
女性の気持ちが取れる話し方とは?
では、どうしたら女性の気持ちを手に入れることができるのか。婚活においては、話しすぎるのもマイナスだし、無口なのも嫌われる。また、話が上手か下手かは、個人の性格や素質だったりするのだが、ここでは、誰にでもできる会話術を、お伝えしよう。
まずは、いちばん覚えておいてほしいこと。それは、相手の話に、まずは共感することだ。女性は、共感してくれる相手に信頼を寄せる。これは、『100日結婚』の中でも記したのだが、女性が、「私、ジブリの映画が好きなんです」と言ったら、何と答えるか。3つの例で見ていこう。
〈B〉「ジブリが大好きなんですね。ほかにはどんな映画を見ますか?」
〈C〉「ジブリ、人気ですよね。実は僕、あまり見たことがないんですけど、どんな所が面白いんですか?」
〈A〉の回答は論外だ。話がそこで終わってしまう。男性は会話に結論を求めがちだが、相手の意見を受けた結論だけを述べ、会話を断ち切って、会話は終了。さらに、「あー……僕、アニメは見ないんですよね。見るのはアクション映画ばかりで。この間見た映画では、トム・クルーズがすごくて……」と、話を自分の土俵に持っていき、そこから自分の話を始めてしまうのは、もっとよくないパターンである。
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