『アリス・イン・ワンダーランド』--映画が引っ張る経済成長《宿輪純一のシネマ経済学》

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 ストーリーは19歳になったアリスの冒険。アリス(写真はアリス役のミア・ワシコウスカ)は、子ども(6歳)の時に活躍したワンダーランドでの記憶を失くしていた。ある日、どうでもいい相手からの突然のプロポーズにたいへん困惑したアリスは、庭園でチョッキを着た白ウサギを見つける。その白ウサギを追いかけて、アリスは穴に落ちてしまう。

お約束的ではあるが、「アンダーランド」と呼ばれる「ワンダーランド」に再び到着する。その世界の住人(動物)はみな奇妙ないでたちであるが、アリスの帰りを待っていた(本作品では奇妙なキャラクターが脈絡もなく登場する)。それは、アンダーランドは今や独裁者である赤の女王に支配された暗黒の世界になっていたからである。

 住人たちは、アリスを救世主と信じていた。そんなアリスを最も待っていたのが、赤の女王へ復讐を誓う不思議なマッドハッター(ジョニー・デップ)だった。本作品では、白の女王対赤の女王というルイス・キャロルの原作にない姉妹の対立構造を作り込んでストーリーを際立たせている。

ティム・バートン監督の作品の特徴である映像美は、さらに本作品で際立っている。

原色に近い色を使い、ITによってこの作品では俳優の顔や風貌もデフォルメさせている。ジョニー・デップも目が一回り大きくなって、宝塚の女優さん以上の大きさになり、赤の女王(ヘレナ・ボナム=カーター)に至っては、小型化され、もともとの風貌もわからないほど。ちなみに彼女はティム・バートンの現在のパートナーで、結婚はしていないものの子供もいる。

この作品は大ヒットしている。ストーリーももちろん良くできた映画であるが、映像と内容を一段と際立たせたのが“3D”である。同じ3D映画の『アバター』は史上1位の大ヒットとなったが、早くも本作品は序盤では『アバター』の売り上げを抜いている。

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