今の若者が支持する「意外なテレビ番組」の正体 「現役大学生が見ているテレビ」トップ20を公開
テレビ界全体を見ても、テレビ行為者率(日常的にテレビを利用している人の割合を調査したもの)は近年、特に20、30代での落ち込みが激しく、いわゆるテレビ離れが加速しているのは数字のうえでも裏付けられています。
「テレビ=シニア層の見るモノ」となりかねない現状からの脱却、近未来を見据えた策を徐々に講じていく必要性を、テレビ局は感じているのです。
「今の大学生が見ているテレビ」トップ20
こうした現状に対して「では、若者は本当にテレビを見ないのか?」「若者が好むテレビ番組とは、どんなものなのか?」という疑問が浮かんだ筆者は、教鞭を執らせていただいている大学の受講生(3、4年生以上)たちを対象に、昨2020年秋、アンケートを実施した次第。
設問は単純明快に「現在、あなたが定期的に視聴しているテレビ番組を思いつく限り、ランダムに挙げて下さい。※但しドラマを除く」というもの(ドラマを除外したのは、原則3ヵ月単位で番組がかわるため)。20番組以上も挙げた者もいれば、1番組だけという者もいましたが、「テレビを全く見ない」という学生はいませんでした。
対象が60人弱、日大藝術学部の学生であり、コロナ禍で自宅滞在時間が例年より長いという特殊性こそありますが、現在の若者(20~23歳)の嗜好・傾向程度は測れるのでは。ちなみに概算男女比は、男性35%:女性65%でした。
では、その集計結果(トップ20/27番組)を発表してまいりましょう。
同率で19位が9番組ありました。率で言うと、全体の8.3%の学生が挙げた番組になります。
19位『ネタパレ』(フジテレビ系)
19位『関ジャム」(テレビ朝日系)
19位『バイキング』(フジテレビ系)
19位『櫻井有吉THE夜会』(TBS系)
19位『くりぃむナンチャラ」(テレビ朝日系)
19位『セブンルール』(フジテレビ系)
19位『日向坂で会いましょう』(テレビ東京系)
19位『グレーテルのかまど』(NHK Eテレ)
『関ジャム』や『櫻井有吉THE夜会』『日向坂で会いましょう』など、アイドルが出演する番組が強いというのが見て取れますが、驚いたのがNHK・Eテレの『グレーテルのかまど』がランクインしたこと。視聴率的には群を抜いて低いはずですが、MCが人気俳優の瀬戸康史で、スイーツにまつわる番組であるという点が支持を集めているようですね。
続いて、13位も同率(10.4%)で、6番組。
13位『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)
13位『news ZERO』(日本テレビ系)
13位『乃木坂工事中』(テレビ東京系)
13位『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)
13位『バナナサンド』(TBS系)
ここでもアイドル番組の『乃木坂工事中』や、櫻井翔も出演する『news ZERO』がランクイン。実は、筆者が事前に上位に来るであろうと本命視していたのは『全力!脱力タイムズ』。演出のユニークさや、毎回旬なゲスト(俳優やアーティスト)が出演していることなどから、若者層の支持が高いと予想していましたが、惜しくもトップ10入りならず。また『バナナサンド』は、レギュラー放送化されたのが昨年7月ながら、すぐにランクインしたのも驚きでした。
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