「日経平均急落後の3月相場」をどう乗り切るか

市場の現状を知れば波乱でも「百戦危うからず」

新型コロナワクチンの接種が進むアメリカ。金利上昇が原因とされる株安は収まったのだろうか(写真:AP/アフロ)

筆者の先行き相場への強気観測はいささかも変わっていない。だが前回の「『日経平均3万円達成』後の株価はどうなるのか」では、筆者の強気論が目立たなくなるほど周囲の強気論が台頭していたこともあり危険を感じ、記念日になぞらえて「いくつかの調整シグナル」を紹介した。実際、日経平均株価は3万円どころか、2万9000円も割り込んだ。

市場の現状はどうなっているのか?

今回はこの高値波乱の3月相場をどう戦えばよいかを考えたい。
「彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」と言われるが、「彼と己が混濁して存在している」のが「市場」であり、「市場の現状を知れば百戦危うからず」と言えよう。

まず「需給相場のエンジン」はお金の量だが、その代表的指標「マネーストックM3」は、コロナ直前(2020年2月の平残1375.1兆円)から、2021年1月には過去最高の1486.8兆円に増加している。

ただしその増加スピードは若干落ちてきており、9日の8:50に発表される2月の数字が注目される。もしかすると、この数字が3月相場のカギを握るかもしれない。

また「業績相場のエンジン」は企業収益だが、その代表的指標である「日経平均株価の予想EPS(1株当たり利益)」は、2020年末には1086円だったが、2021年の2月25日には1346円まで回復した。直近の3月5日現在ではこの値は1308円と若干停滞ぎみで、コロナ前の2020年2月の1620円にはまだ遠く及ばない。

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