豊かな自然に恵まれた日本は、残念ながら地震・台風など自然災害も多い国。東日本大震災から10年経ってなお、今年2月に震度6強の「余震」(福島県沖地震)があった。
どこに住んでいようとも災害対策は欠かせないが、具体的に何を・どう備えればいいだろう。食料や飲料水の備蓄、非常持ち出し袋の用意、避難場所の確認など、どれも大切な備えである。
が、キャンピングカーを愛するものとしては、実はキャンピングカーは「非常時のシェルター」として役立つ防災グッズである、という点を紹介したい。
確保されたプライベート空間
家屋が被災するなど危険な状況に陥ると、行政によって用意された避難所に身を寄せることになる。しかし、10年前の東日本大震災は想定した以上の規模で、避難所が足りなくなる、という事態も発生した。避難所自体が被災してしまったケースもあるという。
また、様々な理由から避難所に居ることが困難な人もいる(ペット連れや持病があるなど)。そうした場合、車中泊を余儀なくされる人も少なくない。
しかし、その多くの場合は乗用車だ。当然ながら、乗用車は寝泊まりするようにはできていない。シートを倒して仮眠はできても、何日にもわたって、生活の場とするには無理がある。窮屈な姿勢で長時間過ごしたために、エコノミークラス症候群を発症、病院に搬送されたが死亡したという事例もある。これも災害関連死の主因のひとつなのだ。
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