いいことずくめのキャンピングカーだが、ただ「買っておけば安心」というものではない。いざという時の備えは普段の心掛けこそが大切であり、それはキャンピングカーとて同じことだ。
キャンピングカーを防災シェルターとして活用するために、ポイントが4つある。
①燃料は満タンに
災害時には給油もままならなくなることが予想される。遊びに行ったら、車庫に収める前に満タンにしておこう。普段使いと兼用している車なら、せめてタンクの半分を切らないように心掛けておくのが肝心だ。
また、カセットコンロやキャンプ用ガスなどの備蓄量もチェックしておきたい。
②食料、飲料水を確保する
防災上では「とりあえず3日間を自力でしのぐ」ことが大切だとされている。どんな環境でも、平均して3日しのげれば、何らかの救援が受けられるとされているためだ。
そこで、キャンピングカーでも3日間を目安に食料や飲料水を搭載しておこう。専用の非常食を用意しなくても、カップ麺やパックの白米など、すぐに食べられるものを多めに用意しておくだけでいい。
消費期限をチェックしておいて、期限が近づいたら家で食べて新しいものを補充する(=ローリングストック法)というやりかたをクセにしてしまえば、さほど手間はかからない。家族にアレルギー体質の人がいる場合は、対応した食料を多めに用意しておこう。
③トイレは大切!
つい水や食料などにフォーカスしがちだが、衛生環境は人間の健康に直結する。すべてのキャンピングカーにトイレが備わっているわけではないが、トイレがない車でも、コンパクトに収納できる「組み立て式簡易トイレ」を積んでおくことはできるはず。旅先での「緊急事態」にも対応できるし、何より持っておくだけで安心だ。
トイレがついている車でも、タンクの処理がしばらくできないことを想定しておきたい。停電や断水のことを考えたら、水は貴重品。できればタンクに貯める必要がない「非常用トイレ処理セット」もあわせて用意しておけば安心だ。
④ペットケア用品も
ペット連れの場合には、フードなどのケア用品を搭載しておこう。避難所には水や食料、日用品など、さまざまな物資が届けられるが、残念ながらペット用のものはどうしても優先順位が低くなる。
普段から食べなれたもの、使い慣れたものを人間用の食料同様、備蓄しておく。また、非常時のストレスから食べられなくなる子もいる。ペットが喜びそうなおやつも、用意してあげたい。
高齢だったり、病気のために療法食が必要なペットもいるだろう。病気で常服している薬がある場合はどうするか。非常時には手に入りにくい療法食や薬も、積み込んでおくか、すぐに持ち出せるようにしておきたい。
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