たった3冊!即席で「その道のプロ」になるコツ 世界記憶力グランドマスターが教える超秘訣

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「最短ルートでその道のプロになる読書術」のコツをうかがいました(写真:YAMATO/PIXTA)
あなたに与えられた期間はほんのわずか。その中でできるだけ早く必要な知識を頭に入れなければならない状況に陥ったらどうしますか。とりあえずは関連分野に関する参考書となるべき本を読むことから始める人も多いと思いますが、通常のように読んでいくと時間は足りません。
最短ルートでその道のプロになるには、その分野の本3冊の「選び方」がとても重要になります――日本記憶力選手権で6年連続日本一に輝き、世界記憶力グランドマスターの称号も持つ池田義博氏は言います。『一度読むだけで忘れない読書術』を上梓した同氏に「最短ルートでその道のプロになる読書術」のコツを聞きました。

まずは脳に骨組みを与える

時間はない。しかし、ある分野についてすぐに知識を入れる必要がある。そんなとき、その分野の本1冊だけだと、もしかすると、本当に必要な部分を見落としてしまうことなどもあるかもしれません。

そんなシチュエーションにおいて威力を発揮する読書法を今回お伝えしたいと思います。具体的なやり方を説明しながら進めていくことにします。

まずはターゲットとなる分野の本を3冊準備します。同じ分野の本を3冊そろえるのは、少しもったいない感じもするでしょうが背に腹は代えられません。

その3冊はできるだけ同じことを伝えているものを選ぶようにしてください。似たような本をそろえるのが1つ目のポイントになります。

本がそろったら、その3冊をそれぞれパラパラとざっと眺め、その中から一番読みやすそうな、とっつきやすそうなものを1冊選びます

ほかの2冊に比べて図が多いことや文字数が少ないというのがある程度の目安となるかもしれません。しかしここであまり悩まないでください。あくまで「直感」で読みやすそうと感じたもので結構です。

最初の1冊目が決まったら、これからそれを読んでいくわけですが、通常の読み方をしていったら全部で3冊あるので当然ながら時間も3倍になってしまい、この方法をとる意味がなくなってしまいます。

あくまで今回のテクニックは短期間にできるだけ効率よく必要最低限の知識を取り込むことが最重要課題です。そこで通常とは読み方を変えることにします。

とはいえその読み方は特別というわけでもなく、すでに世の中に存在しています。いわゆる「拾い読み」という読み方です。拾い読みとは本文全部を読んでいくのではなく、必要と思われる箇所のみを拾って読んでいく方法です。

次ページ「拾い読み」でも吸収力を最大にする技法
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