株投資で勝つ人が実践、「損切り」の正しい作法 感情の赴くままに不合理な判断をしない
個人投資家が勝てないもう1つの理由は、「業績を見ない」ことです。
「雑誌やネットで専門家が注目銘柄として紹介していた」「カリスマトレーダーがツイッターで煽っていた」「期待できそうなリリースが出ていた」などなど、銘柄を知る機会はたくさんあります。個人投資家の中には、こうした出会いをきっかけに興味を持った銘柄を、そのまま無条件で買ってしまうという暴挙に出る人が多くいます。
なにしろ市場には4000近い上場企業があるので、普通に『会社四季報』などを見て選ぼうとしてもなかなかハードルが高いです。
どんな形であれ、新しい銘柄との出会いの機会は重要なので情報収集はどんどんやればいいと思うのですが、これはあくまで出会いに過ぎないので、投資できる銘柄かどうかは改めて検証しなければなりません。
信頼できる専門家が紹介しているという場合でも、その根拠は必ず確認する必要があります。単に盛り上がっているテーマに合致している銘柄という程度で、実は赤字企業かもしれません。
業績を見るようになって損切りが激減
株式市場ではとてつもなく業績の悪い企業でも、なんらかのニュースをきっかけに株価が突発的に吹き上がることはあるので、一時的にでも株価が上がれば「的中した」ということになります。ですから、赤字企業を注目銘柄として紹介する専門家がいても、なんらおかしくはないのです。
しかし、業績が悪い銘柄の上昇は長続きしません。ましてや赤字企業の上昇なんて、瞬間的にイレギュラーな株価がついただけということが多く、イナゴタワー(イナゴトレーダーの短期売買によって作り出されたチャート)を形成するリスクも高くなります。
急上昇した株価が突然下落に転じると、値幅制限いっぱいまで株価が下がる「ストップ安」という状態になり、売りたい人が多すぎて取引が成立しない状況に巻き込まれることもあります。これでは、逃げたくても逃げられません。きちんと銘柄を選べば、ストップ安に巻き込まれるようなリスクは大きく減らせるし、利益を出せる可能性も高められるのです。
僕は業績をきちんと見るようになってからは、損切りをしなければならない機会が劇的に減りました。もちろん、それでも下がることはありますが、ルール通りに損切りすることで、メンタル的にもラクになります。
そして何より、パフォーマンスが圧倒的に良くなりました。株式投資で勝つには「業績を見る」「損切りを徹底する」が鉄則であることを覚えておいてください。
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