コロナ後に来るべき人間や環境にやさしい社会

「参加と協働」が生きる社会へ変われるか

歴史の節目にはパンデミックが起因してきた。ポストコロナの世界はどうなるか(写真・metamorworks / PIXTA(ピクスタ)

世界の歴史を見ると、ほぼ100年に1度大きく変わっている。もちろん、ここで100年周期説などというつもりはない。不思議にも100年に1度大きく時代は変わっているのだ。最初の時代の転機は、1815年のウィーン条約である。その次は、1919年のヴェルサイユ条約、そして最後は今回である。

歴史の転機にパンデミックが到来する

この3つの転機を見ると、皮肉なことだがすべてパンデミックの洗礼を受けている。1830年前後にヨーロッパは、コレラに襲われる。ヴェルサイユ条約のときは、まさにスペイン風邪真っただ中での会議であった。そして今回も、コロナウイルスによるパンデミック下にある。もちろんこれらのことは偶然ではない。コレラはヨーロッパが世界を支配し始めたことによってアジアから世界に蔓延したわけだし、スペイン風邪は20世紀を支配するアメリカが第1次世界大戦に参加したこととともにアメリカから世界に蔓延していったのである。今回は中国からだが、次の時代は中国が支配する前触れかもしれない。

資本主義が18世紀中頃のイギリスの産業革命をもって始まったとすれば、その最初の成果は、絶対王政の終焉であった。フランス革命からナポレオンに至る25年の革命は、フランスのみならずヨーロッパ中に自由、平等、博愛の意味を知らしめ、1815年のウィーン条約で資本主義の発展に最適な国民国家の枠組みを作り上げることになる。もちろん、条約自体はその反動としての王政復古であったが、それは国民国家への道を開いたともいえる内容を持っていた。

1919年のヴェルサイユ条約は、自由主義的資本主義と国民国家を徹底的に破壊した。第1次世界大戦から第2次世界大戦までの31年間は、大恐慌とファシズム、そしてソビエトの成立によって自由主義的資本主義を死に至らしめ、国家主義的社会主義と国家主義的資本主義をつくりあげた。

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