一方で良いニュースとしては認可されたワクチンについての検証報告を見る限り、今回の新型コロナのワクチンは予防効果が結構高いようです。つまり接種が進めば集団免役ができあがります。それが日本の場合は少なくとも年内に7200万人分は確保できるということです。
これらのワクチンは医療関係者と重症化しやすい高齢者に先に回ることになるので、次の冬、つまり2021年12月頃に仮にまた新型コロナの感染が若者の間で増加したとしても、論理的には重症者や死亡者の数は抑え込むことができると想定できます。
しかもここでお話ししている前提としては、日本のワクチン確保が後回しになっていることを想定しますから、欧米、そして中国では日本よりも早く、社会として集団免役が確保できていることになります。
2021年をすぎれば、世界中で新型コロナのパンデミックの収束宣言が出される可能性はあります。2022年2月の冬季北京オリンピックについて予定通り開催できる可能性があるということです。
2021年夏はどうなる?
では2021年夏はどう考えればいいのでしょうか。おそらくこれから起きることは昨年と同じです。今、政府が一生懸命新型コロナの拡大を抑えようと頑張っています。このままいけば2月20日頃には東京など10都府県で緊急事態宣言が解除できる条件に到達すると思います。
政府としてはその後の揺り戻しが怖いので正式解除は3月頭になるかもしれません。そして実際にも揺り戻しがあるかもしれません。4月にはふたたび感染が拡大して、本当の意味で新型コロナの重症者数が収まってくるのは昨年と同じ5月頃になるのではないでしょうか。
2021年の後半まではワクチンという「予測の前提条件を変えるもの」が出てこないので、結果として今年の夏の予測も変わらないと考えられます。6月になるとマスク、手洗い、ソーシャルディスタンスは前提ではありますが、外に出ても大丈夫になるのではと見ています。昨年がそうだったように、新型コロナは気温が上がって夏に向かうと勢力が衰えるわけです。
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