TikTokで流行した「失神チャレンジ」の超危険 幼子の命を奪いかねない「ヤバい動画」の数々
TikTokで同年1月頃に流行した「コンセントチャレンジ」では、火災の危険性が指摘されている。アメリカのある高校に駆けつけた消防隊員は、黒焦げになったコンセントと携帯電話の充電器、溶けてプラグにくっついた硬貨を発見したという。コンセントチャレンジは、コンセントに硬貨を入れるなどして火花を発生させるというものだ。
「頭蓋骨破壊チャレンジ(Skull Breaker Challenge)」も、もともとTikTokで流行したものだ。真ん中にいる参加者の1人がジャンプしている間に、両脇の2人が後ろから足を引っ掛けるというもの。大抵の場合、真ん中の1人は派手に転倒することになる。これによって多くの若者が骨折したり、頭蓋骨や脊髄などを損傷し体がしびれて動けなくなってしまった子どももいる。
YouTube動画で大火傷を負うことも
チャレンジ系動画は過去にYouTubeでも流行している。たとえば洗剤入りジェルボールをかじる動画を投稿する「タイドポッドチャレンジ」は真似すれば嘔吐する羽目になるし、身体に可燃性の液体をかけ火を付ける「ファイヤーチャレンジ」では子どもが大火傷を負い人工呼吸器につながれる事態も起きている。
このような事態が相次いだため、2019年1月にはYouTubeのガイドラインが改定され、危険なチャレンジやいたずらは規制対象となった。
その結果、現在では危険な動画はほぼ見かけなくなっている。たとえば「#firechallenge」で検索しても、ファイヤーチャレンジで大火傷を負った事件の報道動画などしか表示されなくなっている。ところが危険なチャレンジ自体はなくならず、プラットフォームを変えて流行中というわけだ。
日本でも、チャレンジ系動画は若者に大人気。2020年にも、「#プランクチャレンジ」や「#休校チャレンジ」などのさまざまなハッシュタグチャレンジが流行した。多くはポジティブなチャレンジばかりだが、中には危険なチャレンジ系動画が混じっていることもある。
日本でも流行した「#アイスバケツチャレンジ」は、もともと筋萎縮性側索硬化症(ALS)の研究を支援するため、バケツに入った氷水をかぶるか、アメリカALS協会に寄付するというものだった。多額の寄付を集めた素晴らしい運動だが、一方で消防車を利用して水を浴びるパフォーマンスに協力していた消防士が誤って電線に接触して感電死するなどの死亡事故も起きている。
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