父親が嫌いで潔癖症になったケース
私は医学的な知識はありませんので、これから申し上げることは、専門家から叱られるのを恐れてのこととなります。
潔癖症といっても、出された食事にバイ菌が入っていると思うまでに深刻になり、死に至った有名作家もいるそうですが、少々の症状なら本人と周囲の努力で、かなりの改善がみられます。
君子さん(仮名)は16歳の高校生。父親が大嫌いで父親が触った机は、室外で水道のホースで洗い流し、父親がベッドの横を通っただけで、父親がベッドに触れたと想像し、本人の目の前でベッドを母親が拭いてやらねば納得しません。
日に日に症状はひどくなり、家族全員に「手を洗った?」「そこは拭いた?」と質問攻めで、思うようになっていないと妹に暴力を振るい、家族全員を振り回しました。君子ママは君子パパを近所のマンションに別居することを提案し、納得してもらいました。君子パパは仕事帰りに夕食とお風呂、ペットの犬の散歩だけしてマンションに行く毎日です。
そんな生活が数年続きましたが、大学生になり社会も広まった君子さんは、父親の夕食時にも横に座って、一緒に食事をとるようになりました。もちろん家庭内暴力などはとうに治まり、潔癖症も君子ママによると、8割は治ったそうです。家族全員が同居できる日も近そうだとか。
同居だけが望ましい家族の形ではない
たかこ様、上記の2家庭の事例が何かの参考になれば嬉しいです。家庭の事情の最善の形だったこともあり、娘さんを海外へ連れて行かれたのだと思いますが、ほとんど大人の都合でした。今度はまた大人の都合で同居を始めるのは、娘さんの場合は時機尚早と理解して差し上げるのは、いかがですか?
せっかく今、娘さんは落ち着きを取り戻しておられるようですので、しかも父子関係は上手くいっているのですから、ご家族にとっては絶望的な環境ではありません。母親としては納得できないことでも、娘さんは今も一種の心のトラブル中で、しかも自立に向けた反抗期とも考えられます。急がずに夫婦でタッグを組み、母娘の関係修復に努力していかれることを提案します。
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