「不安なのに何もできない人」が陥っている状態 失敗するのを恐れすぎて動けないことの無意味
これからの時代は、たとえ不安でも、正解が見えなくても、ある程度の方向性を見つけて行動していくことが本当に大事です。
正解が見えなくても、先が見通せなくても、状況が刻々と変化していく中でも、仮決め仮行動・軌道修正していける力を「グレー力」と私は呼んでいます。いま必要なのは、絶対的な正解が見えなくても、仮に決めて、動ける「グレー力」です。
もしかしたら、試しに自分で行動してみて思うような結果が出ないと、「失敗した」と思って、そこで足が止まってしまう方もいるかもしれません。
実は、ちょっと行動してみて思うような結果が出ないのは、失敗ではありません。それは、行動したことで得た「成果」です。期待や予想と違った成果が出た場合は、軌道修正をすればいいだけです。
不安だからこそ、まず動いてみる
本当の失敗とは、「不安を理由に行動しない」ことです。気がついた時点で行動すれば対処できたはずの不安でも、放置すると悪化します。
そして、不安を感じているのに対処せずにスルーし続けると、さらに不安になり、思考停止、行動停止、感情停止となり、まったく動けなくなってしまいます。本当は不安を感じているのに何ら対策を取らないのは、問題を先送りしているだけです。
ですから、不安に対処するには、「不安だから、行動しない」を「不安だからこそ、まず動いてみる」に変えることです。そのためにもグレー力が必要なのです。
今、時代が激変しています。それは、2020年のことを思い出してみるだけでも実感できることでしょう。年初は東京オリンピックイヤーということで、なんとなくワクワクしていた方が多かったのではないでしょうか。
オリンピック開催に合わせて新しいテクノロジーが続々と導入され、インバウンド需要で盛り上がって、日本の景気は最高潮。世界の注目が一気に日本に集まる1年に、という前提でいたはずです。
ところが今、現実はどうでしょうか。
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