松本潤が家康「ジャニーズ大河」に隠された野望 「キムタク超え」は実現するか
その翌年が『義経』の滝沢秀明。5月には岩手県平泉で行われる恒例行事「源義経公東下り行列」にも義経役で登場して、30万人近い観衆を集め、話題になった。ただ、戦国や幕末以外の大河は当たりにくいとされ、視聴率は及第点にとどまった。
では、戦国モノならどうかということで、2014年には岡田准一が『軍師官兵衛』に主演。自身も歴史好きで、アクションも得意とあって、馬術指導スタッフからは「特に上手」という賛辞も残されている。また、同じジャニーズの生田斗真も華を添えたが、大ヒットには至らなかった。
木村拓哉の大河はあるのか?
そんななか、実現しそうで実現していないのが「キムタク大河」だ。2010年の『龍馬伝』では木村拓哉への主役オファーがあったといわれるが、香取のところで触れたスケジュールの問題で折り合わなかったとされる。
実は今回も、キムタク主演説がささやかれていた。それがふたをあけたら松潤だったわけで、これはある意味、象徴的でもある。SMAP解散、嵐活動休止という流れの中で、松潤が大河を大成功に導けば、ジャニーズのトップ、かつ、国民的俳優という地位を奪えるからだ。
もともと、かなりの野心家でもある松潤。元「嵐」の側近スタッフが書いた『嵐、ブレイク前夜』(主婦と生活社)にはデビュー当時のこんな発言が紹介されている。
《どうやったらSMAPを抜けるかな》
《ジャニーズ事務所のなかで、一番になりたい》
さらに数年後、本格ブレイク前の嵐が後発のKAT-TUNの勢いに押され、CMが激減していた時期のことだ。そんなくすぶった状況にあってさえ、スタッフにマッキントッシュで有名なアップル社のCM動画を見せながら、
「俺、こういうのやりたいんだけど。(略)海外のカッコいいCMに出たい」
と、上昇志向をアピールしていた。それこそ、戦国武将顔負けの熱い立身出世欲だ。