松本潤が家康「ジャニーズ大河」に隠された野望 「キムタク超え」は実現するか

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しかし、大河は今、朝ドラほどの安定枠ではない。一昨年の『いだてん~東京オリムピック噺~』は平均視聴率が史上初のひとケタ台に低迷。現在放送中の『麒麟がくる』も20%近い数字でスタートしたものの、最近は10%台の前半だ。

2018年7月下旬、周囲を気にしながら、自宅から自転車で出てきた井上真央(写真:週刊女性PRIME)

ここ10年で、数字的にも話題的にも大ヒットと呼べるのは三谷幸喜脚本、堺雅人主演の『真田丸』(2016年)くらいだろうか。

2015年の『花燃ゆ』では、松潤との交際が報じられていた井上真央が主演。東出昌大高良健吾瀬戸康史、賀来賢人などのイケメン俳優たちが脇を固めたことから『花より男子』(TBS系)の時代劇版ともいわれた。松潤のサプライズ出演も噂されたが、もし実現していれば、もっと注目されただろう。

芝居で思う存分勝負したい

「花男」といえば、井上や松潤とともに、大ヒットに貢献したのが小栗旬。来年の大河『鎌倉殿の13人』の主役だ。松潤にとっては親友でもあり、ライバルでもある。

なにせ、嵐の活動休止後、松潤は役者に力を入れようとしている。その動機の1つが、小栗のようなライバルたちと、芝居で思う存分勝負したいという気持ちなのだ。

前出の公式動画では、こんな発言も。

初めて聞いたときはビックリ。自分に大河のオファーが、しかも、あの家康を。うれしかったのと同時に、大きな不安も感じました。そんな大役を自分が務めあげられるのかと

家康は戦国乱世を終わらせた男。演じる松潤ははたして、ジャニーズ、そして芸能界の天下をとれるだろうか。

PROFILE
宝泉 薫(ほうせん かおる)/作家・芸能評論家。テレビ、映画、ダイエットなどをテーマに執筆。近著に『平成の死』(ベストセラーズ)、『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)、『あのアイドルがなぜヌードに』(文藝春秋)などがある。
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