中国のゲーム会社CEOが「毒殺」驚きの事件内情

SF超大作「三体」を巡る確執と謎の遺産相続者

上述の林奇氏の関係者によれば、三体宇宙とネットフリックスとの契約は2年前に林奇氏が数人の若い社員を引き連れて締結したもので、「許容疑者の貢献はほぼゼロに近い」という。許容疑者は最も価値のあるクライアントとの協議に参加できていなかったのだ。

2018年、林奇氏は(「三体」映画版の製作を手がける)遊族映画業を許容疑者に託した。許容疑者は遊族網絡の取締役を兼任せず、「三体」プロジェクトの著作権問題に集中して取り組むこととなった。

現在のところ、趙驥龍氏が毒を盛られた経緯や詳細については明らかになっていないが、今回の事件により遊族網絡の社員に自身にも危険があるのではないかという危機感を募らせる結果となった。近いうちに幹部全員が検査を受けに行くとのことだ。

異例の遺産争奪トラブルに発展

林奇氏が毒殺されてからは、遺産相続に関する問題が注目を集めることとなった。1月11日夜、遊族網絡は会社の権益に変動があったことを公表した。林奇氏が保有していた株式の株主としての権益は3人の未成年の子どもたちに引き継がれ、母親である法定代理人の許芬芬(シュー・フェンフェン)が行使するという。

それらの手続きが完了すれば、遊族網絡には支配株主がいなくなり、許芬芬が実際の会社の支配者となる。

しかし、その公表が行われた翌日、非摘出子の親族が遺産の争奪戦に参加するという事態に発展した。1月12日正午、ウェイボー上に「糖醋個里脊啦」というアカウント名のユーザーが以下のような内容の文章を投稿した。

「許芬芬と林奇は離婚してから何年も経っている。また、私の姉は林奇と2019年に友人の紹介を通じて知り合い、結婚手続きはしていないが、すでに子どもが生まれている」

同ユーザーが公開した出生医学証明書のコピーには、新生児の名前は林某清、父親の名前は当時38歳の「林奇」と記されている。また、証明書が発行されたのは2020年12月となっている。

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