お金の長期運用に必須!「株価指数」本当の見方 日本の問題点は?投資のプロが「超基本」を解説
ケイ:確かに(笑)。昔は日経平均株価とアメリカのダウ工業株30種平均ぐらいしか注目されなかったけど、今は世界中に簡単に投資できる時代だから、目にする株価指数も増えてきているね。
株価指数は「誰が算出・公表するか」が重要
姫野:しかも国別だけじゃなく、いろいろな種類がありますよね。
ケイ:僕らが普段目にする株価指数は、誰が「算出・公表」をするかによって、主に次の3種類に分類される。
②「証券取引所」が公表する株価指数
③「民間の指数算出会社」が公表する株価指数
ケイ:姫野さん、それぞれの指数で知っているものをいくつか挙げてみて。
姫野:ク、クイズですか……。いやでも、私だって少しはわかります。「①新聞社など『メディア』が公表する株価指数」は、例えば「日経平均株価」。これは日本経済新聞社が公表している指数で、確か225社の指数だったかな。
ケイ:そのとおり。ほかの2つはどう?
姫野:「②『証券取引所』が公表する株価指数」は、「東証株価指数(TOPIX)」やアメリカの「ナスダック総合指数」とかかな。ドイツの「DAX指数」っていうのもあったと思います。最後の「③『民間の指数算出会社』が公表する株価指数」は、アメリカの「S&P500種指数」、世界主要国の「MSCI世界株価指数」などでしょうか。
ケイ:ご名答! さすが資産運用会社の新入社員だ。ちなみに、「世界初」の株価指数は「ダウ工業株30種平均」。19世紀終わり頃にウォール・ストリート・ジャーナルの記者たちがつくった鉄道会社の指数で、のちにアメリカを代表する30社の株価に進化した。そして現在まで、世界の株価指数は「いかに投資家から見て魅力的か?」という視点で「3段階の進化」を遂げてきたんだ。
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