お金の長期運用に必須!「株価指数」本当の見方 日本の問題点は?投資のプロが「超基本」を解説
姫野:確かに、株価指数って日本かアメリカかぐらいしか意識していないかも。レクチャーお願いします!
個人と企業をつなぐのが「株式」、ものさしが「株価指数」
ケイ:われわれの社会は、基本的に民間の企業活動で成り立っているよね。もちろん国や地方政府の活動も重要だけど、その役割は民間の経済が生み出した富を再分配したり、軍事や警察や消防など民間では難しいサービスの提供に限定されたりしている。
姫野:はい。友人の中には公務員になった人もいますけど、ほとんどは民間企業で働いています。スーパーなど日常でお金を使う製品やサービスを生み出すのも、やっぱり民間企業ですね。
ケイ:僕らは、「①民間企業で働くこと」「②民間企業の商品・サービスを利用すること」「③民間企業のオーナー(株主)となること」の3つを通じて社会とつながり、人生を歩んでいる。自分で投資をしていないと、「③の株主になること」については身近には感じられないかもしれないけど、実は国の年金などを通じて大いに関係を持っている。③の視点で個人と民間企業をつないでいるのが「株式」で、それを社会全体で見ようとしたものさしが「株価指数」だ。
姫野:私たちが投資できる上場企業はたくさんありますけど、それらをまとめて見られるものが株価指数ってことですね。
ケイ:そのとおり。具体例としては、「日経平均株価」「S&P500種指数」「MSCI世界株価指数」など。それらの指数がいくら上がったとか、何年来の高値を更新したなんてよく聞くよね。
姫野:はい。経済ニュースなどでよく目にする数字です。
ケイ:株価指数は多数の上場企業の株価を集計した統計値で、「この動きを見れば株式市場の動きの全体感を把握できる」という人類の発明なんだ。インデックスファンドやETFといった金融商品は、これらの株価指数に連動するように運用されている。
姫野:日本、アメリカ、アジアなどなど、新聞にはたくさんの株価指数の数字が載っていますよね。たくさんありすぎて目が回りそうですが……。
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