受験まで1年「伸びる子」「苦しむ子」の決定的差 苦手科目を「戦力不足」と客観的に捉えられるか

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(3)日々の進行状況(現在地)を「見える化」する

例えば、宿題が終わるたびに、シールが1つもらえる。小テストで合格点を超えるたびに、スタンプが増えるなど。月例テストの偏差値をグラフにして壁に貼っておきましょう。それによって何が足りないのかを明確にして、その“戦力アップ”のためのプランを修正していきます。

このようにゲームになぞらえて、意識を変化させる。そうすることで実際は苦手科目の克服をやっているのですが、あの”嫌な感じ”はなくなることでしょう。

楽しめる仕組み作りを取り入れていく

筆者はこうしたアプローチで、子どもたちの勉強に対するイメージを変えるように取り組んできて、めきめき変わっていく子どもたちも多く見てきました。

実は驚くべきことに、もともと勉強ができている子どもたちは、少なからず“勝手に”自分で、このようなことを行っています。しかし、多くの子どもたちはそれができません。

以上のようなアプローチを取ることで、勉強に対する意欲レベルが変化していく可能性は大きいと筆者は考えています。

もちろん、「ゲームと勉強は似ている部分もあるが、根本的に違う」と言うこともできます。しかし、そのような哲学論議ではなく、単純に楽しめる仕組み作りという視点で捉えてみると、これまでと違った子どもの取り組みを見ることができるかもしれません。

石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

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