もうお気づきになったでしょう。この構図はまるでゲームと同じなのです。では、ゲームと勉強では何が違うかといえば、子どもはゲームに対しては前向きで、勉強に対しては後ろ向きということです。同じ構図であるのに、なぜこのように真反対の状態になるのでしょうか。
(1)ゲームに対しては、不足分を戦力アップというプラスのイメージで取り組むのに対して、勉強は苦手科目を克服というマイナスのイメージで取り組む
(2)ゲームはゴールが設定されているが、勉強はそれがない(実際、勉強もゴールはあるが、子どもたちはそれを認識できていない)
(3)ゲームは、バージョンが上がる、点数が上がる、アイテムが手に入るなど、自分のステージがわかるようにつねに「見える化」されているが、勉強はされていない
一言で言えば、ゲームはナビゲーションマップのように、「ゴール」とそこに向かうにあたっての「現在地」が”見える状態“になっているということであり、勉強にはそれがないということです。
このような状態で、「苦手科目を克服せよ」という悲壮な言葉を投げかけられて、やる気など出るはずがありません。そこで、次のようなことをおすすめします。
ゲームになぞらえた3つの取り組み
中学受験までの全体像の「見える化」(ナビマップ)を作り、ゴールを設定し、そこへ向けてのゲームというイメージを作る。
ナビマップを作った後に、ゲームのコマ(科目)をそれぞれ走らせるわけですが、遅いコマ(苦手科目)を伸ばすための戦略を立ててみましょう。どの問題集をどの頻度で何回やるか、個別指導に通って部分的な“戦力アップ”を一時的に取り組んでみるなど。
*ただし、苦手科目という表現を使わず、新たに手に入れるアイテムや手法などの表現を使用するといいでしょう。
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