「面倒くさい」が口癖の子供を諭す"魔法の言葉" なぜ大人は子供から「主体性」を奪うのか?
大空小学校でも、こんな子、たくさんいましたよ。いろいろ条件は違いますが、すべての子どもたちが自分から自分らしく、自分の言葉で語ることができるようになっていきます。
わが子がすぐ「面倒くさい」と言って困る、という相談を受けることもあります。それについては、なぜ面倒くさいと言うのかをその子自身から学ばない限り、無理です。
もし大人が「面倒くさいって言うな!」と言ったら、子どもは口を閉じるだけ。でも納得はしていません。だから、見えないところでストレスをためていきます。
「面倒くさい」の対処法は簡単
「面倒くさい」と言ったときの対処法は、簡単なんです。
「面倒くさいっていう言葉を使わず、〝面倒くさい〞を説明して」
こう聞いてみる。子どもは面倒くさいという言葉でスルーしようとするのです。子どもはどこからこれを学ぶかというと、大人からなんです。たとえば家庭で親が「面倒くさいな」と言うじゃないですか。「面倒くさい」という言葉を聞いたことがなければ、子どもは使いませんから。
ついでに言うと、殴られる経験値があるから、困ったら人を殴るようになる。砂漠の中で一人で生きていたら、人を殴ることはありません。砂漠の中で一人で生きていたら、自閉的な傾向も表れません。
他者や環境に障壁があるから困ったことが起きるし、自閉的な傾向も表れるんです。「この子は自閉症だ」「発達障害だ」とか言って、隔離してしまったら、その子自身も周りも育ちません。このまま社会に出たら、共生社会などできるわけがありませんよね。
障がいを見てしまうと、その子本人が見えなくなる。私自身もそんな失敗を繰り返しながら、やり直しをしてきた人間です。
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