「面倒くさい」が口癖の子供を諭す"魔法の言葉" なぜ大人は子供から「主体性」を奪うのか?

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キーワードは「大人」です。教員や親、大人の間違った指導が子どもの関係性を分断してしまっている。これが子どもの表現力を奪ってしまうのです。

大空小学校では6年生になったら、すべての生徒が「リーダー」になります。リーダーだから、みんなの前で全員がプレゼンをします。自分から自分の言葉で自分らしく語ります。

大空小学校には外部からいろいろなお客さんが来ますから、初めてのお客さんが来たら、算数の授業をしていても、「あ、ゲストが来た! よし」と言って6年生が大空小学校をプレゼンするのです。

中にはどうしても「自分を表現する力」をつけたいと思って、自ら「私、行きたい」と申し出る子もいます。だから、〝プレゼンの時間〞などわざわざ設けなくても大丈夫です。

たとえば、みんなが職員室を紹介するプレゼンの言葉は、本当に一人一人違っていて面白い。

「ここには、いつも学校でいちばん〝やり直し〞の回数が多い木村という校長がいます」「ここは、コーヒーを飲んだりお菓子を食べたりしている場所です」などなど。

子どもが自分から行動して発信するから、自分の言葉になるんです。

タイプ別「自己表現が苦手な子ども」の特徴

「自分を表現する力」がない子、つまり何も自分の言葉を言わない子には4種類あります。

ひとつは「言葉そのものを発することができない子」。

2つ目は、「言葉は持っているけれど、人前では一切しゃベらない子」。寡黙な子ですね。

3つ目は、「しゃべろうと思えばしゃべれるけれど、自分からしゃべろうと思えないので黙っている子」。

そして4つ目が「たくさん言葉は持っているけれど、自分の言葉を伝えていない子」です。

4つ目の例は、たとえば「うるさいな」「面倒くさいな」「そんなん知らん」とか、相手に伝える行為はするけれど、自分の言葉を持っていない子のことです。

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