人手が全然足りない!「介護業界」の新たな知恵

短時間でも働けるマッチングサービスの実態

スケッタ―の仕事内容は、無資格、未経験でもすぐに働ける「一般業務」に特化しているのが大きな特徴だ。その狙いについて、プラスロボの鈴木亮平社長は次のように話す。

「1つは短期的な狙いで、一般業務をスキマワーカーに任せることにより、介護職員は専門業務に集中することができ、人手不足対策になるということである。もう1つは長期的な狙いで、無資格、未経験の人でもすぐに働けるようにすることにより、介護業界で働く人の分母をどんどん増やしていく。そして、介護施設のことを知ってもらい、ファンを作る。そのファンを社員やパートとして採用することにより人材不足問題を解決していくことだ。最初から正社員募集と言っても応募がないのだから、かかわり方を変えていかないと人は集まらない」

スキルシェアサービスを行っているエリアは、現在のところ首都圏と大阪を中心としており、スキマワーク希望者の「スケッター」への登録者数は2020年11月末現在2000人近くまで増えた。

登録者の内訳は未経験者が7割近い

登録者の内訳は、無資格、未経験者が65%、有資格、有経験者が35%と鈴木社長の狙い通り、無資格・未経験者が多い。「福祉に関心がある人が登録しているが、今すぐ福祉で生計を立てようとは思っていないけれども、スキマワーカーとして体験・勉強してみて、自分に合っていれば転職しようという人も結構いる」(鈴木社長)。

また、有資格、有経験者は、「スキマワーカーをしてみて自分が理想とする職場探しをしている人が多い。だから、理想とする職場が見つかれば転職する可能性が高い」と鈴木社長は分析している。

一方、仕事を依頼する介護施設の登録数は200事業所。事業所数としてはまださほどではないが、複数の仕事を依頼する事業所が多いので、仕事の募集件数としては、常時1000件以上あるそうだ。

募集がある仕事内容で多いのは、お話し相手、レクリエーション、お茶出し、配膳片付け、行事の手伝い、掃除の順。お話し相手は、スキマワーカーが希望する仕事でもいちばん多く、マッチング率が最も高いという。

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