気づけば「星野源祭り」我々が知らない超多面性 正月49番組出演の人気者の背景に「3人の大物」

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星野源さんの魅力、まだまだ知らない部分があるかもしれません(イラスト:momokoharada)
コロナ自粛の影響で、近年になく映像作品に親しむようになった人が増えています。より日常が豊かになるような、映像作品の楽しみ方とは? コラムニストの佐藤友美(さとゆみ)さんが、ドラマと日常の間に、華麗に接線を引いていきます。


 筆者は長年、女性誌で多くの女性の恋愛観を取材してきました。そこで気づいたことがひとつあります。

好きな男性のタイプを聞いたときに、福山雅治さんや竹之内豊さんなどの“一番人気”的俳優をあげる女子は、わりと彼氏ができやすい。一方、大泉洋さんやバカリズムさんのような個性派をあげる女子は、彼氏ができにくい。

つまり、理想が「高い」人は意外と恋人ができやすく、理想が「狭い」人は恋人ができにくいというわけです。

この法則は、一部の女性誌の編集&ライターの間で、「福山・大泉の法則」と、呼ばれております。

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過日も、そんな話で盛り上がっていたところ、その場にいた男性編集者さんが、こんな質問を投げかけてきました。

「ちなみに、星野源さんが好きな女性は、どうなのでしょうか?」

しばらく、沈黙が続きましたよね。その場にいる人、全員が、思いを巡らせた。たしかに。星野源さんだったら、どうなんだろう……。

その沈黙が物語ったように、星野源さんは、不思議な存在感を放つ人です。国民的大スターです。でも、普通っぽい。マンションの隣に住んでいそうでも、ある。といえ、いまやバイプレイヤー(脇役)ではない……。

なんという不思議なポジションに、するっと立ってしまったのでしょうか。

人によってあまりに違う、星野源のイメージ

その後、私はことあるごとに「星野さんってどんな印象?」と聞いてまわったのですが、おもしろいことに、星野さんって、人によって見え方が全然違うようなのです。

『逃げ恥』と恋ダンスで星野さんを知った人。

劇場で喜劇を演じ、その劇中歌を書いていた時代を知っている人。

ソロ活動前も含め、ミュージシャンとしての星野さんを絶賛する人。

ラジオでの下ネタ満載トークに笑う人。

中には、書籍から入り、「くも膜下出血から復帰した人」という印象だと言う人も。

みなさんにとって、星野源という表現者は、どんな人に見えているでしょうか。いったいどんな出自で、どんな道のりを歩いてきた人なのでしょう。

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