筆者は長年、女性誌で多くの女性の恋愛観を取材してきました。そこで気づいたことがひとつあります。
好きな男性のタイプを聞いたときに、福山雅治さんや竹之内豊さんなどの“一番人気”的俳優をあげる女子は、わりと彼氏ができやすい。一方、大泉洋さんやバカリズムさんのような個性派をあげる女子は、彼氏ができにくい。
つまり、理想が「高い」人は意外と恋人ができやすく、理想が「狭い」人は恋人ができにくいというわけです。
この法則は、一部の女性誌の編集&ライターの間で、「福山・大泉の法則」と、呼ばれております。
過日も、そんな話で盛り上がっていたところ、その場にいた男性編集者さんが、こんな質問を投げかけてきました。
「ちなみに、星野源さんが好きな女性は、どうなのでしょうか?」
しばらく、沈黙が続きましたよね。その場にいる人、全員が、思いを巡らせた。たしかに。星野源さんだったら、どうなんだろう……。
その沈黙が物語ったように、星野源さんは、不思議な存在感を放つ人です。国民的大スターです。でも、普通っぽい。マンションの隣に住んでいそうでも、ある。といえ、いまやバイプレイヤー(脇役)ではない……。
なんという不思議なポジションに、するっと立ってしまったのでしょうか。
人によってあまりに違う、星野源のイメージ
その後、私はことあるごとに「星野さんってどんな印象?」と聞いてまわったのですが、おもしろいことに、星野さんって、人によって見え方が全然違うようなのです。
『逃げ恥』と恋ダンスで星野さんを知った人。
劇場で喜劇を演じ、その劇中歌を書いていた時代を知っている人。
ソロ活動前も含め、ミュージシャンとしての星野さんを絶賛する人。
ラジオでの下ネタ満載トークに笑う人。
中には、書籍から入り、「くも膜下出血から復帰した人」という印象だと言う人も。
みなさんにとって、星野源という表現者は、どんな人に見えているでしょうか。いったいどんな出自で、どんな道のりを歩いてきた人なのでしょう。
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