また、やはり初採用の「ブレーキ操作ステップダウン機構」も秀逸だ。コーナー手前で減速する際などに、ブレーキペダルを操作しただけでダウンシフトをしてくれるこの機構により、コーナー立ち上がりなどの再加速がとてもスムーズだ。
注目の6速仕様のRSの走りをチェック
いよいよ、注目のRS 6速MT仕様に乗る。インパネ周りなどは(RSの)CVT仕様とほぼ同じだが、ホンダが誇るスポーツカー「S2000」と同デザインのシフトレバーがよりスポーティさを演出している。
エンジンフィーリングや車体の軽快さなどもCVT仕様と同じだが、6速マニュアルシフトをうまく駆使すれば、よりキビキビした走りが楽しめる。シフトレバーのタッチはカチッとしていて、操作感は非常にダイレクトだ。
軽2シータースポーツの「S660」と同様に、5速までクロスレシオ化していることもあり、2速の低いギアでも30~60km/h程度の速度域をカバーでき、まるでスポーツカーに乗っているような気分が味わえる。
ただし、ターボ付きとはいえ660ccエンジンでは、やはりトルクがリッター超えのスポーツ車ほどではない。今回は試せなかったが、急勾配の登り坂になっているワインディングなどでスポーティな走りをしたいときは、頻繁なシフトチェンジが必要になるかもしれない。とはいえ、クラッチペダルが非常に軽いため、シフト回数が多くても疲労感は少ないだろう。
新設された「オートブレーキホールド機構」も、6速MT仕様でより便利な機能だ。これは、停止時にブレーキペダルから足を離しても停止状態を保持するというシステムで、全車に標準装備されている。渋滞路や街中の信号待ちなどで疲れにくく、アイドリングストップも効くため燃費性能も犠牲にしない。特にアクセル、ブレーキ、クラッチといった3つのペダルを操作する6速MT仕様にはありがたい機能だ。
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