冬場だからこそ「脱水予防」が大切な3つの要因

こたつで寝ないようにするのも防止に繋がる

冬こそ脱水予防をすべき理由とは??(写真:kouta /PIXTA)
今回は「冬に引き起こされる脱水への注意」について、NPO法人医療ガバナンス研究所の内科医・山本佳奈医師が「医見」します。


 寒さが一段と厳しくなってきましたね。夏に比べると汗をあまりかかない冬ですが、実は季節関係なく身体からは水分が自然と失われています。そのため、水分の摂取量が減りがちな冬も、脱水を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。

そこで、今回は、冬でも注意が必要な脱水についてお話ししたいと思います。冬に引き起こされる脱水には、主に3つの要因が挙げられます。

まず1つ目は、空気の乾燥です。冬は湿度が低くなりますが、そもそも湿度とは空気中に含まれる水蒸気の量のことです。温度が高いと空気中に含まれる水蒸気量は増え、温度が低くなると含む水蒸気量は減少するため、気温の低くなる冬は空気中に含まれる水蒸気量が減り、乾燥してしまうというわけです。それに加え、近年の住宅は気密性が高いために湿度が上がらず、暖房器具の使用によって室内は乾燥しがちです。

当記事は、AERA dot.の提供記事です

このような環境下では、皮膚や粘膜、はく息などから自然と水分が失われてしまいます。これを、不感蒸泄と言います。

不感蒸泄は、1日あたり約900ミリリットルと言われていますが、気温が低く、湿度が低くなるほど、失われる水分量が多くなることが報告されています。

冬は、私たちが気付かないうちに体内からどんどん水分が失われてしまっているというわけです。

冬場は水分の摂取を控えてしまいがち

2つ目は、飲水量の不足です。夏と比較して喉の渇きを感じにくく、また汗をかいている実感がないのに加え、身体を冷やしたくない、夜間トイレに行くのが嫌だといった理由から、水分の摂取をどうしても控えてしまいがちです。

3つ目は、感染性胃腸炎によって引き起こされる嘔吐や下痢といった症状です。嘔吐や下痢によって、それらに含まれる水分に加え、ナトリウム、ミネラルといった電解質も失われてしまいます。そのため、普段よりも脱水症に陥るリスクが高まってしまいます。インフルエンザを含む風邪によって高熱が出た際にも、体温を調節するために汗をたくさんかくため、水分が失われがちです。

次ページこたつで寝ないようにするのも脱水予防になる
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 買わない生活
  • 最新の週刊東洋経済
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ホンダ「4代目フィット」がイマイチ売れていない理由
ホンダ「4代目フィット」がイマイチ売れていない理由
京セラのガラパゴススマホ「トルク」がたどり着いた境地
京セラのガラパゴススマホ「トルク」がたどり着いた境地
「半導体パニック」自動車産業に与える巨大衝撃
「半導体パニック」自動車産業に与える巨大衝撃
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
これが世界のビジネス常識<br>会社とジェンダー

「ジェンダーギャップ指数ランキング2021」で日本は120位という結果に。先進7カ国中で最下位かつ、女性の社会的地位が低いとされるアフリカ諸国よりも下です。根強く残る男女格差の解消は、日本経済が再び競争力を取り戻すために必須の条件です。

東洋経済education×ICT