東洋経済オンラインとは
ライフ

Jリーガー「白血病」気づかず迎えたデビュー戦 開幕3戦スタメンも「異常な疲労感」に襲われる

11分で読める
2/7 PAGES
3/7 PAGES
4/7 PAGES
5/7 PAGES
6/7 PAGES
7/7 PAGES

「……ごめん、今日、ご飯いらないや……」

「え、どうしたの? 体調でも悪いの?」

母の表情が曇った。心配性の母の表情だ。

風邪では、と楽観的に考えていた

「実は……ずっと喉の周りが痛くて、腫れ上がっていて、物を食べられないんだ」

「史哉、ちょっと喉を見せて」

いつもは一歩引いて僕を見守ってくれる父が、このときはすぐに歩み寄ってきた。

「えっ、めちゃくちゃ腫れているじゃないか! なぜここまで放っておいたんだ」

父は驚いた表情で僕に言った。

『そして歩き出す サッカーと白血病と僕の日常』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

「実は喉だけじゃなくて、両足の鼠蹊部も腫れているんだ」

その箇所に触れてもらうと、父の表情はますます険しくなっていった。

「ずっと喉と鼠蹊部が痛かったんだけど、変に薬とかを飲むとドーピングもあるし、試合やそれに向けての準備もあったから、病院にも行けなかったんだよ」

そう両親に告げると、

「こんなにひどくなるまで放っておいたらダメだよ。しっかり病院で診てもらおう」

そう言われ、僕も「そうするわ」と何気なく答えた。

このときはきつかったけど、まだ「ひどい風邪じゃないのか」という楽観的な思いもあった──。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象