「高嶺の花」CAとの結婚をつかんだ男の大奮闘

「めっちゃいいパパ」になる以前の素顔は…

”高嶺の花”との結婚にこぎつけた男の奮闘とは?(イラスト:堀江篤史)

東京駅から快速電車で30分弱。首都圏のターミナル駅に到着した。今回登場してくれる晩婚さんは現役のキャビンアテンダント(以下CA)である宮崎佐和子さん(仮名、43歳)。41歳のときに「授かり婚」をしたため、息子はまだ2歳足らず。育休中だ。

一家で取材に応じてくれるというので自宅にお邪魔することにした。駅から徒歩10分ほどで宮崎家が住む高級分譲マンションに着く。日当たりいい3LDKだ。玄関で丁寧に迎えてくれた佐和子さんは女優の鈴木京香似の美人である。時節柄もあってお互いにマスクを着用するかどうかを軽く話した後、洗面所に案内してくれた。石鹸やタオルの心配りもこまやかだ。

夫の啓介さん(仮名、42歳)は髭面のやせ型で、花柄シャツがよく似合う。野武士がロック歌手になったような風貌だ。現在は土日休みで勤務時間は9時半から18時までのホワイトな職場で働けているが、前職は大手出版社で週刊誌の記者だったらしい。

「めっちゃいいパパ」になる以前は…

「ご存じのとおり、右肩下がりの業界でしょう。でも、会社としても編集部としても廃刊するわけにはいきません。長年週刊誌をやって来た人たちは今さら他の部署には行きにくいですから。少ないスタッフで昼も夜もない過重労働になり、われながら病んでいました」

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筆者も一応は出版業界に属するので、啓介さんは腹を割って話してくれるのだろう。39歳のときに出版社を辞め、2カ月後には佐和子さんが妊娠した。働き方改革の必要性を感じるエピソードだ。

佐和子さんによれば、啓介さんは「おっぱいをあげる以外のことは何でもできる、めっちゃいいパパ」である。面倒見がとにかくよく、イライラすることなく息子を見守ることができる。息子もそんな父親によく懐き、彼の部屋に入り浸りだという。しかし、30代の頃は「子どもや家庭が欲しい」という意識はほとんどなかったと啓介さんは露悪気味に振り返る。

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