映画のWeb宣伝担う「フラッグ」の素顔と挑戦 デジタルマーケを映画界に注入したパイオニア

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フラッグは『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』など数多くの映画作品の宣伝を手がけている会社。久保浩章社長は映画業界を「優秀な人材がたくさん入ってくるような業界にしたい」と力説する (筆者撮影)

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』『TENET テネット』『泣きたい私は猫をかぶる』『ジュディ 虹の彼方に』『ひとよ』『宮本から君へ』『人間失格 太宰治と3人の女たち』『引っ越し大名!』『午前0時、キスしに来てよ』『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』『ジュマンジ/ネクスト・レベル』『全裸監督』『東京喰種 トーキョーグール【S】』『ザ・ファブル』『きみと、波にのれたら』『映画 賭ケグルイ』『旅のおわり世界のはじまり』『さよならくちびる』――。

一見バラバラな作品群のように見えるが、ここに挙げた作品には、実はある共通点がある。デジタルマーケティングを担うフラッグが、この1年で、ウェブの宣伝PRを担当した作品群だ。

映画業界でもウェブPRへの信頼が厚い同社には、洋画・邦画、規模の大小問わず、数多くの映画宣伝のオファーが相次いでいる。特に今年は、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が公開した。

「鬼滅の刃」の宣伝を担当

同社の久保浩章社長は「うちのスタッフにはアニメ好きが多いこともあってWebパブリシティの仕事を引き受けたが、まさかこんなにいくとは思わなかった。もちろん事前のリサーチでヒットするだろうなと思っていたが、われわれも勉強になりました」と驚きを隠せない。

デジタルマーケティングの重要性が高まる中、躍進を遂げるフラッグだが、その歴史は2001年ごろにさかのぼる。大学生だった久保社長は合資会社フラッグを創業。当時はちょうどデジタルビデオなどが登場しはじめたころだ。

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