「日本酒の買い方」が下手な人に欠けている視点 ビジネスパーソンの教養としての日本酒知識

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日本酒に限らず、お酒をプレゼントすることはとても難しいです。贈る相手を思い、時間と費用を費やしたにも関わらず、相手のまったく好みでないお酒、むしろ嫌いなタイプのお酒を贈ってしまうかもしれない怖さがあるからです。

お酒を贈るときは、気持ちも一緒にわかりやすい形で添えるといいでしょう。「おすすめのおつまみは〇〇です」「ワイングラスでいただくとより美味しいです」「お燗にしてどうぞ」など、贈るお酒の楽しみ方を記したカードやお手紙を同封するのです。「このお酒を選んだ理由」でもいいでしょう。ひと言を添えることで、そのお酒に込められたあなたの思いが伝わります。

ネット購入は販売サイト選びが重要

日本酒の銘柄によっては、あまり市場に出回っておらず、ネットでしか購入できないものもあります。

『ビジネスエリートが知っている 教養としての日本酒』(あさ出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトへジャンプします

また、近くに相談できるスタッフがいる酒販店や百貨店がなかったり、行く時間がなかなか取れなかったりして、ネットを活用して購入する人もいるでしょう。その場合に気をつけるべきポイントを、最後にお伝えします。

まず、ネットでは直接手に取って品物の確認ができないため、管理状況がわかりません。なかには、粗雑な管理をしているところもあるため、どこで買うかの見極めが大切です。

おすすめは、蔵元自身が運営する自社サイト。これは間違いありません。または、蔵元HPにリンクが貼られている販売プラットフォームもいいでしょう。それもない場合は、蔵元に連絡して紹介してもらいましょう。いまは、ほとんどの蔵元がメールで対応してくれます。

蔵元での対応が難しそうな場合は、サイト上でのお酒の説明がきめ細かなお店を選ぶといいでしょう。販売店が自らテイスティングした感想や、蔵を訪ねたリポートが掲載されているサイトは、メーカーとのお付き合いがあるうえで販売しているということです。単にメーカーの情報の受け売りではなく、販売者自身がテイスティングしたうえで、おすすめしているわけですから信頼できます。

今年はコロナ禍で、年末年始の宴席は控える傾向になるとは思いますが、それでも、家族や恋人と、本当に仲のいい友人とお酒でお祝いすることもあるでしょうし、お酒を贈りあう機会もあるでしょう。そういった時に、上手に日本酒を選べたら粋な年の瀬、新年の過ごし方となるはずです。

友田 晶子 一般社団法人日本のsakeとwineを愛する女性の会代表理事

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ともだ あきこ / Akiko Tomoda

米どころ酒どころ福井県生まれ。延べ12万人のきき酒師やワインソムリエを輩出し、あらゆるお酒に精通、お酒でおもてなしができる人材を育成。お酒を通じて女性の教育・活用社会進出支援に力を入れる一般社団法人日本のsakeとwineを愛する女性の会(通称:SAKE女・サケジョの会)の代表理事として活動。お酒でおもてなしできる会員数は1500人にも及び、業界初のお酒による総合的な“おもてなし力”を問う検定『料飲おもてなし~SAKE女検定~』を実施している。
https://omotenashi-sakejo.com/

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