そもそも認可保育園等への入園申込は市区町村別に行われ、定員を上回る園・クラスについては市区町村が選考を行います。選考は保護者の就労状況や健康状態といった家庭状況を点数化し、保育の必要性が高いと判断された児童から優先的に入園が決定します。
点数化の方法は自治体によって異なります。横浜市の場合は、保育の必要性の理由や勤務時間などで判定する基準指数がAからIの9ランクになっていて、家庭や子どもの状況などを加味する調整指数は別途点数化される点が特徴的です。基準指数も点数化して父母の点数を合算する自治体も多いのですが、横浜市では父母のうち低い方の基準指数ランクでまず判定され、ここで同ランクになった子どもについて調整指数で優先順位をつけます。
フリーランスや自営業が不利な場合も
基準指数では、勤務時間が長い世帯が有利である点はほかの自治体と同様ですが、同じ勤務時間では「居宅内(自宅内)労働」よりも「居宅外(自宅外)労働」の場合のランクを高くしていますので、自宅で仕事をしているフリーランスや自営業の方は不利になる場合があるかもしれません。居宅外労働であった保護者がコロナ感染拡大防止のために一時的に在宅勤務になっている場合には、居宅外労働としてランク付けすることになっています。
調整指数では、ひとり親世帯、上の子がすでに在園している世帯などに加点される点は、ほかの自治体と同様です。また、年齢クラスに上限がある小規模保育や家庭的保育を卒園する児童については調整指数の加点があるのが普通ですが、横浜市の場合、横浜保育室(市が助成する認可外保育施設で3歳未満児が対象)の卒園児も、小規模保育や家庭的保育の卒園児と同等の加点が得られるようになっています。
また、障害を持っている、きょうだい児の介護にあたっている、夜勤があるなどさまざまな保護者の状況に加点を設けられています。
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