壇蜜「どんな仕事もNGを出さずに受け続けた」 どの依頼も手を抜いてはいけないという意識

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当時、私は最先端のものが大好きだという男性と交際していましたが、古いタイプの女性に安らぎを覚えるという男性が一定数いるということを銀座のクラブで習得していました。最先端でいくか、古風でいくか。

どちらを好む男性のほうが多いのか、どちらが自分にとって楽にできるのか、どちらが人目を引くのか、どちらがお金をかけずにできるのかなど、さまざまな角度から考察した結果、ワンテンポ遅れている女、ちょっと昭和の匂いのする女を目指そうという結論に達したのです。 

特別な根拠はなく、イケるという確信も持てずにいましたが、すでに29歳になっていた私が若いグラビアアイドルたちに負けないためには、一か八かであっても戦略を立てずにはいられなかった。普通にやっていたら埋もれてしまうのは目に見えていました。だから若い子には真似しにくい艶のある演出や意味深な発言を意識して、特別枠を作るしかないと考えていたのです。

どんな仕事も手を抜いてはいけない、という学び

仕事に関しては、つくづく時代に応援されたなと思います。私が事務所に所属したのは今から8年ほど前でしたが、ちょうどガラ携帯からスマホに移行する過渡期にあたっていて、きわどい画像や動画の引きが多く、あまり有名ではないグラビアの子たちもたくさん起用されていたのです。

私もその波に乗ったのと、コスプレだったり、着エロ、フェチだったりといったマニアックな雑誌がまだ存在していた時代だったことも大きかった。ちょっとエッチなグラビアの仕事がどんどん入ってきました。

たとえばラブホテルがタイアップしてくれるという話があった場合、撮影場所がラブホテルだったりします。

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