壇蜜「どんな仕事もNGを出さずに受け続けた」

どの依頼も手を抜いてはいけないという意識

デビューから10年経った壇蜜さんに芸能生活を振り返ってもらいました(写真:中央公論新社提供)
美貌だけでなく、鋭いコメント力でも知られるタレント・壇蜜さん。今年で芸能生活10年、12月には40歳の誕生日を迎えました。通常のグラビアアイドルとは一線を画した売り出し方でブレイクを果たした彼女の戦略、今だから語れる当時の心境とは。壇蜜さんが上梓した『三十路女は分が悪い』を一部抜粋・再構成して紹介します。

28歳の時、当時付き合っていた彼と別れました。私は彼に対する面当て半分、自分に自信を備えたいという願望半分で、ゲーム『龍が如く4 伝説を継ぐもの』のオーディションを受けるというトリッキーな行動に出ました。

オーディションに合格し、ゲーム内のキャバ嬢役で『龍が如く4』に出演したのは、日本ヒューマンセレモニー専門学校に在学中だった頃のことです。でもその時点では芸能界に進みたいという気持ちはありませんでした。専門学校を卒業した後は、指導してくださった先生に誘われ、非常勤ではありましたが大学病院で研究補助の仕事に就きます。

白衣や手術着をまとい、真面目に働く毎日。職場の人間関係にも恵まれ、やっと自分の居場所を見つけた気がしました。ここにいれば大丈夫、すごく安定している、これこそが私の望んでいた人生だと。

記念名目でグラビア企画に応募

ところがB面の私がじっとしていてはくれませんでした。イベントでご一緒したスタッフさんが「こういう仕事、楽しいでしょう? 続けてみませんか?」と声をかけてくれたのは偶然ですが、そこで強い関心を寄せたのは私。

「女優さんとしては難しくても、イベントのときに客寄せとして登場するキャンペーンレディのような仕事ならギャラも高いし。よければバイトを紹介するよ」と続く誘い文句に、「そうかギャラが高いのか、今しかできないしな」と思い切り心を持っていかれていました。ゲンキンですよね……。

記念にという名目で、とある雑誌が一般公募していたグラビア企画に応募して。それを見た編集の方がタレント事務所に入ったらどうかと事務所を紹介してくれました。

私はてっきりキャンギャルみたいな仕事だと思っていたのですが「イメージDVDを撮りましょう」「イベントに出ましょう」「雑誌の仕事をしましょう」と言われて、「あれ? ガムの試供品、配らなくていいんですか?」って(笑)。

順応性があるのか、ただの恥知らずなのか、やはり職業的変態のせいなのか、露出度はエスカレートしていく一方でしたが、それを観て癒される人がいるのならうれしいことだと自分の価値を見出していきました。

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