東武「SL重連」コロナ禍の有料イベントで新機軸 GoToも積極活用、ツアー限定SL試乗で鉄分補給

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先生役を務めるのは実際に同社でダイヤ作成に携わる社員たちだ。子供たちに親しんでもらおうとニックネームを記した名札をぶら下げている。“授業”の冒頭、ニックネーム「ボス」こと運輸部運転計画課の小林立樹課長があいさつ。挙手を促しながら「東武鉄道が大好きなひとー?」と問いかけた。「……空気読まなくても大丈夫ですよ。授業を受けた後、東武鉄道を好きになってくれれば、それでいいんです」。

その後は、先生役の社員「せんちゃん」が授業を進めた。「東武鉄道の駅の数は205駅あります。他社と比べてもかなり多いです」といった鉄道事業の紹介から始め、SL大樹のボイラーの温度や、同社車両の種類の数などをクイズ形式で説明。子供たちのノリがよくなってきたところで本題のダイヤのレクチャーに入った。

親子でダイヤ作りに挑戦

「ダイヤは時刻表を作る大本で、駅名とか距離とか、とにかくたくさんの情報が1枚の紙に載っています」。子供たちは手元に配られた本物のダイヤを前に最初は悪戦苦闘の様子もみられたが、親子で相談したり、先生役の社員に教えてもらったりしながら徐々に慣れていったようだった。

「電車の発車時間は実際には10秒単位で決まっていて、それもダイヤに書いてあります」「電車が車庫から出るときは丸、車庫に帰るときは三角の印が付いています」と細部の記号の意味についても解説が及び、いよいよ練習用の時刻表をもとに子供たちが自分で書いてみることに。「点と点を打ってから定規で結ぶと線がきれいに引けます」と現場の社員ならではのアドバイスもあった。

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