先生役を務めるのは実際に同社でダイヤ作成に携わる社員たちだ。子供たちに親しんでもらおうとニックネームを記した名札をぶら下げている。“授業”の冒頭、ニックネーム「ボス」こと運輸部運転計画課の小林立樹課長があいさつ。挙手を促しながら「東武鉄道が大好きなひとー?」と問いかけた。「……空気読まなくても大丈夫ですよ。授業を受けた後、東武鉄道を好きになってくれれば、それでいいんです」。
その後は、先生役の社員「せんちゃん」が授業を進めた。「東武鉄道の駅の数は205駅あります。他社と比べてもかなり多いです」といった鉄道事業の紹介から始め、SL大樹のボイラーの温度や、同社車両の種類の数などをクイズ形式で説明。子供たちのノリがよくなってきたところで本題のダイヤのレクチャーに入った。
親子でダイヤ作りに挑戦
「ダイヤは時刻表を作る大本で、駅名とか距離とか、とにかくたくさんの情報が1枚の紙に載っています」。子供たちは手元に配られた本物のダイヤを前に最初は悪戦苦闘の様子もみられたが、親子で相談したり、先生役の社員に教えてもらったりしながら徐々に慣れていったようだった。
「電車の発車時間は実際には10秒単位で決まっていて、それもダイヤに書いてあります」「電車が車庫から出るときは丸、車庫に帰るときは三角の印が付いています」と細部の記号の意味についても解説が及び、いよいよ練習用の時刻表をもとに子供たちが自分で書いてみることに。「点と点を打ってから定規で結ぶと線がきれいに引けます」と現場の社員ならではのアドバイスもあった。
東武鉄道のファン向けイベント
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総合教育訓練センターで開催したダイヤ作成教室
(記者撮影)
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授業の初めは東武鉄道の基本を学ぶ
(記者撮影)
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SL大樹についてクイズ形式で勉強する場面も
(記者撮影)
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ダイヤが書かれた紙は広げるとこんなに大きい
(記者撮影)
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東武鉄道の「スジ屋」になることが目標
(記者撮影)
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番線の表し方を習う参加者たち
(記者撮影)
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10秒単位で時間が決まっている。表記の方法も独特だ
(記者撮影)
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右の時刻表をもとにダイヤを作成してみる
(記者撮影)
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速い列車と遅い列車は線の傾きが違う
(筆者撮影)
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2機のSLが客車を引いて訓練線を往復した
(記者撮影)
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スタッフもSL重連の客車に手を振る
(記者撮影)
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SLの試乗に向かうツアー参加者たち
(記者撮影)
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運転室のすぐ近くで撮影するファンも
(記者撮影)
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SLの編成はこの訓練線を走る
(記者撮影)
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SLが重連で牽引する客車内の様子
(記者撮影)
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客車から「C11形207号機」のプレートが見える
(記者撮影)
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SL重連運転の試乗。往路はバックで発車する
(記者撮影)
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南栗橋車両管区には東急田園都市線の車両も
(記者撮影)
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ほかのツアーの参加者もSLの重連を撮影
(記者撮影)
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SLの重連を間近で撮影するツアー参加者たち
(記者撮影)
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C11形325号機は日本車輌製造製
(記者撮影)
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C11形207号機は日立製作所製
(記者撮影)
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復元作業中のC11形123号機のプレート
(記者撮影)
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C11形123号機の車輪
(記者撮影)
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C11形123号機の主台枠
(記者撮影)
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C11形123号機の運転室
(記者撮影)
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C11形123号機の運転室
(記者撮影)
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C11形123号機から取り外された部品
(記者撮影)
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「SL大樹」の車掌車
(記者撮影)
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車掌車に積むATSのバッテリー
(記者撮影)
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C11形325号機は12月26日、鬼怒川線に
デビューする(記者撮影)
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