介護保険は老いを守るか 沖藤典子著

拡大
縮小
介護保険は老いを守るか 沖藤典子著

今、約400万人が利用し、創設満10年を迎えた介護保険制度。「介護の社会化」「高齢者の自立支援」を進めてきたが、この間、「財源論を盾に改悪が続き、緊急の課題も山積み状態」だという。

集約すれば、この10年で

(1)介護給付適正化事業の混乱(とくに同居家族問題、「施設から在宅介護へ」に逆行)
(2)介護労働政策(介護報酬の相次ぐマイナス改定による「安い賃金、きつい労働」が常態化)
(3)介護認定の軽度傾斜化による信頼失墜(介護認定制度の抜本的見直し論議が必要)

の三つの問題ポイントがはっきりしたという。

社会保障審議会の委員として議論に加わった著者が、利用者の視点に立って徹底検証し、具体的提言を行う。

岩波新書 840円

  

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT