「投資は自己責任」の意味を誤解していないか

専門家の「予測の当たり外れ」をどう考える?

「なんだよ、日経平均2万7000円すぐに行くって言ってたのに、なんで逆なんだよ・・・」。専門家の予想を当てにして失敗することはよくありがち。本来、専門家の予想はどう使うべきか(写真:polkadot / PIXTA)

当面の日米等主要国の株価の展開については、前回まで述べた見解と変わらない。ひとことで言えば「中長期的に株価は上昇基調をたどるだろうが、11月の株価の上昇スピードは速すぎた。従って短期的にはいったん調整を交えるだろう」というものだ。

「調整」と言っても、ニューヨークダウ30種平均株価や日経平均株価の調整幅は、せいぜい1割程度だと見込んでいる。このように、主見解は変わらないので、今回のこのコラムでは、別の話題を語りたい。

予測が当たったことはありがたいが・・・

筆者は「日経平均は1万6000円近辺に大きく下落した後、そこから上昇基調をたどる」という見通しを長らく語っていた。そうした下落予測を唱え始めたのが2019年半ばあたりからだったので、同年後半からの大幅な上昇展開においては見通し数値が大外れとなり、叱責を多々頂戴した。

しかしようやく2020年に入り、3月後半にかけて日経平均が1万6000円台に突入し、そこから大幅に上昇する展開となった。このため最近では、「馬渕さんの見通しがズバリ的中した!」と言ってくださる方が多くなっている。

また「1万6000円」という予想数値自体が、今年2月までの日経平均の水準から極めて離れていたためかなり目立っており、注目を集めたようだ。筆者としては、別に目立ちたいからそうした予想数値を掲げていたわけではない。冷静に分析して「日経平均が4万円になる」と考えればそう語るし「1万円になる」と見込めばそう述べるだけだ。

こうして2020年は「当たった」とおっしゃってくださる方が増えたのはありがたいことだし、注目していただけるのもありがたいと感じている。ただ、筆者の見通しを注目していただく理由が、単に「1万6000円に下落してそこから上昇する」という予測数値の当否だけによるものであれば、こういうことを申し上げるのは心苦しいが、とても危ういことだと懸念する。

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